華火
登魚鮭介
華火
あの中心にいたら凄い奇麗なんだろうな。なんて事を思いながら、夜の喧騒で熱い喉に、ビールを流し込む。
私はマンションのベランダから見える花火を見ていた。実家も田舎にあり、花火大会などとは、ほど遠い場所だったので、この歳までろくに花火を見たことが無かったのだ。
「彼氏でもいたら、一緒に現地で見てたのかもしれないけどね」
そう呟く私の体には、蚊取り線香の馨と、エアコンの室外機の音が中に響いていた。
私に、速水皐月に彼氏がいたら祭りに行っていたのだろうか。今年で大学を卒業し、来年は就職するというのに、いまだに年齢イコール彼氏いない歴の私にとって、彼氏と行く夏祭りなんてものは、夏の蒸し暑い夜の遠い夢みたいなものだ。
部屋の中につけっぱなしのテレビでは、花火特集なんていう企画が流れている。
ふと思った。花火っていう漢字って、実際の見た目に反して質素で、そこまで奇麗な感じじゃないよなと。どうせなら、華火の方が煌びやかだし、漢字も奇麗だから、こっちの方が良くないかと。
ふとマンションの下を見ると、中学生だろうか。女の子が五人ほど群がって歩いていた。
「私が中学の時って、友達とあんな事したっけ?そもそも、田舎だったから花火大会なんてなかったしなー」
まあ、あの娘たちが花火大会に今から行くと決まった訳ではないのだが。
もしかしたら今から男の子たちと合流して、十人ぐらいで行くのかもしれない。
「でもどうせなら、好きな男子と二人っきりで行きたいよねー。まあ、私には関係のない話だけど......」
自分で言って自分で萎えてしまった。今日はもうだめだ。そう思い、ビールが入ったグラスを口に傾ける。おかしい。口の中に独特の苦みと炭酸が広がらない。
気づかない内に全部飲んでいたらしい。
「......寝よ」
そう思いながら私はベランダの鍵を閉める。ベランダから部屋に入った瞬間、うっすらと浮かんでいた汗が一気に引いていった。
ベッドに倒れこんだ私はその流れで電気も何もかもつけっぱなしで朝まで寝てしまった。
一週間後
「まーた先輩それですか」
「これが一番安いのよ?何?金持ちアピール?」
「え?あ。はい。バイトしてたんまりかせいでるんで」
「ふーんだ。もう過去問上げないもんねー」
「冗談ですって。許して下さいよ」
私はサークルの後輩と食堂でご飯を食べる。何故かコイツはいつも、私とご飯を食べたがる。ちなみに私は毎日日替わり定食しか頼まない。理由は簡単。一番安いからだ。ちなみに、今日は花火大会記念だかなんだかしらないが、なんとなく盛り付けが花火っぽくなっていた。
「全然関係ないすけど、先輩ってなんか予定あるんすか?」
後輩がラーメンを啜りながらそう聞いてくる。私のプライベートについて質問しまくって、大概答えてやったから、知っているはずだ。なのにそれを聞いてくるか。コイツは。
「何もないけど。毎日大学きて、適当にバイトして、適当に晩御飯食べて、適度に発散して、寝るだけの毎日よ」
「ふぇーふぉうなんふか(へーそうなんすか)」
「アンタそれ最早煽ってるでしょ。本当に過去問あげないわよ?ていうか、アンタ飲み込んでから喋りなさいよ。行儀悪いわよ?」
「急な母親感やめてもろていいすか。いや、単純に僕も暇で。どうせなら一回ぐらい女の人と夏祭りとか、花火大会とか行ってみたいじゃないすか。自分、年齢イコール彼女いない歴の人間なんすよ。だから、もし良かったらなんて思ったりしてたんすよ」
ちなみにコイツは結構なイケメンだ。なのに彼女が居ないのはどうもおかしい気がする。
私に彼氏が仮に出来るとして、その相手がコイツだったら、私は普通に幸せ者だと思う。
コイツが、私以外の女子と喋ったりしているのを、サークル内で見たことがない。
所属しているサークルが言語的な活動が多いので、喋る機会は多い筈なのだが、その時は基本、私か、同級生の男子か、先輩の男子と喋っている所しか見たことが無い。
私に気があるのだろうか。勝手な思い上がりかもしれないが。
もしくは、ずっと想い続けている人でもいるのだろう。
「なんでアンタみたいなイケメンで彼女いないのよ」
「いや、先輩もよく自分の事雰囲気独特とか、言うじゃないすか?あれと同じ感じで、あんまり異性と関わった事ないんすよ。だから、女性と関わるのが若干怖いのもあって。第一、自分たちのサークルって女性が八割ぐらいじゃないすか」
「そうね。言われてみればあんまり男性いないわね。私達のサークル」
「でしょ?だから、サークル内でちゃんと関わってる女性が速水先輩ぐらいなんすよ」
「それで、同級生を誘うのもあまりにも突然だし、かといってサークルの先輩を誘おうにも関わった事がほぼないから、消去法で私を誘ったと」
「そういう事す。てことで、今週末のヤツ行きません?」
「今週末?もしかして、あそこのあほみたいにでかい花火大会?」
「はい。ダメすかね」
「今週末ね......」
そう言って、私は悩もうとしてみるが、悩むほどの予定もなければ、なぜか土日両方ともバイトのシフトを入れてなかったのだ。
まあ、年齢イコール彼氏いない歴の私にとっても、年齢イコール彼女いない歴の後輩にとっても、お互いウィンウィンなのかもしれない。
「なぜかバイトがないんだよねー。まあ、行くのもありかな......」
「マジすか!?本当に良いんすか!?」
私を誘ったお前が何で私より驚いているんだよ!おかしくないか!?
「アンタが誘ってきたんでしょうが!」
「それもそうすね......。じゃあ、家帰ったら詳細とかいろいろまた連絡します」
「ん。じゃあ、全部アンタに任せるから。よろしく」
気づけば昼食はもう食べ終えていたので、二人そろって食堂を出た。
そして、その流れで私達は別れた。
「じゃあ、次の枠自分取ってるんで」
「あそう。私はもうないから帰るわ。連絡待ってるからね」
「了解す。じゃあまた」
「授業頑張るのよー」
帰路の電車の中でふと思った。当日は何を着ていけばいいんだと。ここは、本来浴衣を着ていくなのべきだろうが、私の頭の中にそんな考えは思い浮かばない。
勝手な偏見だが、浴衣で花火大会や夏祭りに行くのは、彼氏がいる人だけなのではないかと。私に彼氏はいない。かと言って、いつも通りの私服でいいのだろうか。でもそれだと、人混みの中で暑すぎて死にかけてしまう。
「どうしたものか......」
小声で私は呟いた。でも思う。花火の感じが華火の方が奇麗に私が感じるように、いつも通りの私服よりも、浴衣の方が案外涼しいのかもしれない。
いてもたってもいられなくなった私は、浴衣の専門販売を行っている店に直行してから帰る事にした。
五時間後
「か、買っちまった......。とうとう浴衣を買ってしまった。」
どんなものを買えばいいのか分からず、売り場を幽霊の様に徘徊していたら、見かねた店員さんが、何から何までアドバイスしてくれ、それ通りに買ったら中々の奇麗な感じになった。自分で言うのもあれだが、本当に奇麗だと思う。
私がこの見た目で歩いている私をみたら、思わず直視してしまいそうだった。
生地が、少し薄目の桃色で、一般的な華の柄の浴衣だが、作った人の色彩感覚が良いのか、色が双方を邪魔せずに、引き立てあっていた。
これを着て、後輩に会うと思うと、謎に楽しく思え、にやけが止まらなかった。
その状態でまた電車に乗り、家に帰る。
家に帰ってやる事は決めていた。
とりあえずは部屋に冷房を付け、その流れで浴室へと直行し、汗を流す。
体を清潔にした後、開封の儀と言わんばかりに、そっと浴衣が入っている紙袋を開けた。
生地を馨る。しないはずなのに、奇麗な華畑にいるような物が馨った。
体の上にそっと浴衣を着ていく。袖に腕を通し、帯を出来るだけ奇麗に巻けるように努力しながら、可愛がるように巻いていく。
店で店員さんに教わったようにやったら、自分一人でも奇麗に巻くことができた。
同じ店で買った髪飾りを頭の端にそっと付ける。髪はそこまで長いわけでもないから、そのまま垂らしておく。
浴室へと戻り、鏡を見る。そこにいたのは花ではなく、まごうことなき華の姿だった。
「私って、こんなんだったの?」
今まで意識して鏡を見てこなかったせいか、やけに新鮮に感じた。
写真を一枚撮った後、リビングで脱いで、丁寧にたたんで元の袋に戻した。
その後、冷蔵庫に残っていたもので、適当に晩御飯を作り、食べている最中に後輩から、連絡が入った。
『日曜の夜七時からす。六時半ぐらいに駅前に集合でいいと思います。何かあれば明日にでも教えて下さい』
『分かった。連絡ありがと』
と文章を送った瞬間から、私は日曜が、楽しみで楽しみでしょうがなくなってしまった。
日曜
その日、私は朝から興奮が収まらなかった。起きた瞬間から、夜の六時半が待ち遠しかった。
何故だかは分からない。でも、あの誘いを受けた翌日に気づいてしまった。
あの後輩のさりげない優しさに。サークルでも、私が一人でスマホで企画に使えそうな情報などを集めていると、後輩から、速水先輩は何かないんすか?と、聞いてきてくれた。ほかの人にはしていなかったから、私にだけ意図的にしているように思えた。
もしくは、単純にもう一度あの浴衣を着れる事が嬉しかったのかもしれない。
そうやって過ごしている内に、支度をし始めなければならない時間になっていた。
あの日の様に奇麗に着れるように意識して、着ていく。着終わった後に、髪飾りを付けた。
そして、今日ぐらいはいいだろうと思い、香水もつけてしまった。
「思ってた以上にわくわくしてるわね。私」
そう呟きながら、下駄をはく。歩くと特徴的な打鍵音が部屋中に響いた。
そうして、私はマンションを出て、待ち合わせの駅前まで歩いていく。
途中、隣の部屋の子供に出会い、こう言われた。
「はやみのおねえちゃんのゆかたきれいだね!」
「そう?ありがと」
初めて着た時は自分で勝手に奇麗と思っていただけだから、他人に言われると猶更嬉しかった。
歩いていると、私に似たような女性をよく見る。男性と二人の場合も多い。
みんな普段のベランダからとか、大学からの帰りに見れば、可愛いなとか、奇麗だなと思って終わるのに、今は絶対に私の方が奇麗だという絶対的な根拠不明の自信があった。
そして気づけば、待ち合わせ場所の駅前まで来ていた。
後輩は遠くから見てもすぐ分かった。いつも大学に着てくる感じのカジュアルなスタイルだったからだ。
黒いジーンズに白のシンプルなTシャツ。そして、上から少し青めの薄い半袖シャツ。少し違うのは、背負っているのがリュックサックではなく、ボディバッグな所だけだろうか。
「あ、せんぱーい!こっちっすー!」
そう言って後輩は自分から私に向かって小走りに来てくれた。そして、開口第一声こう言った。
「先輩......。滅茶苦茶美人すね......。すげー似合ってますよ」
「アンタにそう言われるなんてね。買って良かったわ」
「いや......冗談抜きでガチ美人す。こんな美人な先輩と花火見れるなんて、自分幸せ者ですよ」
「そんなに褒めてくれるんだー。あらー。うぶちゃんねー」
「いっ、いいじゃないすか!まあ、取り敢えず行きましょうか」
そう言って、後輩は私の手を握った。ここで確信した。私の事が好きなんだと。
そして、私も後輩の手を握り返した。よく見ると、後輩の顔が赤くなっている。
でも、私の顔も赤くなっていると思う。実際、顔が火照っているのが分かる。
しばらく歩くと、屋台がいっぱい並んでいる場所に着いた。目に見える看板だけでも、タコ焼きや、林檎飴、かき氷や、焼きそば。食べ物だけでもいっぱいあるのに、更には、射撃や金魚すくいやくじ引きまで。
「火高ー。私かき氷食べたーい。奢ってー」
「先輩が初めて自分の名前を呼んだ!?」
「反応するのそっちなの?奢ってって言ったんだから、そっちに反応するんじゃないの?」
「奢りですか?うーん......」
「あれ?アンタ金持ちじゃなかったの?」
「だーもう!一回だけですよ?かき氷だけですから!」
「やったー」
そう言って、火高は二人分のかき氷を買ってきてくれた。
それを二人で並んで食べる。そして、私はある悪戯を思いつく。
「はい。あーん」
「ちょ、何してんすか!?そんな恋人じゃないんですから」
「火高の味ってブルーハワイでしょー?一口頂戴?」
「え、まあ一口上げるのは大丈夫ですけど......カモフッ!?」
私は火高が喋っている所に無理やりストローを突っ込んだ。そして、その流れでブルーハワイのかき氷を一口頂戴した。
火高は驚いて口を開けている。
「もう一回してあげようか?」
「ととととと、取り敢えずちょっと他の屋台行きませんっ!?」
そんなこんなで、どの屋台でも、私が口調を変えては悪戯をするという事を繰り返していたら、花火が打ちあがる時間になっていた。
幸いにも、良い場所を確保できたから、奇麗に見える筈だ。
アナウンスが入り、花火が打ちあがり始める。
予想通り、目に映る花火はとても奇麗だった。それはまさに夜に咲く華と同じだった。
「奇麗っすねー」
「ねー。部屋のベランダから見るのとは全然眺めが違うわー」
「部屋から見れるのいいっすね。自分実家暮らしで、一軒家なんで音しかきこえないんすよねー」
「音聞こえるだけましじゃない?私の実家なんて、花火大会の会場が家から遠すぎて音すら聞こえなかったわよ」
こうやって話している間にも花火は上がっていく。暑い夏の夜の夢の様に、浮かんでは消えていく。
しばらくの間、私と火高はお互い無言だった。言葉も発さずに純粋な気持ちで花火を見ていた。
ふと前と同じ事を思った。花火の真ん中に行けたらここより奇麗なんだろうなーと。この奇麗な見た目に反して、花火という漢字は似合わないんじゃないかと。華火の方があっているんじゃないかと。
「真ん中で見れたら奇麗だろうなー」
そっと呟いた筈なのに火高は気づいたらしい。耳が良いのか、ずっと喋る機会を探していたのかどっちなんだ。というぐらいに反応速度が速かった。
「え?花火の真ん中ですか?」
「そう。火高もそう思わない?」
「それは確かに思いますけど......。花火より奇麗なものが自分の横にあるって言ったら、怒ります?」
「どしたの。急に」
すると火高が私に向かって真面目にこういった。
私はラムネを飲もうとしていたが、あまりにも真面目な顔だったので流石に遠慮した。
「自分先輩が好きです。だから、結婚を前提にお付き合いしてほしいです」
「あ、そう。ちなみに、私のどこが好きなの?」
「このシーンでそれ聞きます?」
火高の後ろで赤い火のような色の花火が三個ほど、打ちあがった。
「サークルで初めて喋りかけて下さった先輩が速水先輩だったんですよ。今思ったら、その時点で多分一目ぼれしてたんだろうなって。女子にキモいって言われて、虐められたり、何故か煙たがられたりとかで、ほぼほぼ女性に恐怖心しか抱いてなかったんですけど......」
「考えてみたら、アンタ私の女子と全くと言っていいほど喋ってなかったものね」
「で、先輩と喋っていくうちに段々先輩の事を意識するようになってしまっていて......。だから、今回勇気を出して花火大会に誘いました」
「で?私に断られたらアンタはどうするつもりなの?こなまますごすご帰るつもり?か弱い女子大生一人残して?」
「そんな事は絶対しないです!その時はその時で潔く先輩後輩の枠を保とうと思ってました。」
「あらそう」
どうやら火高は生半可な気持ちで私に告白したわけでもなく、本当に私に気があって告白してきたらしい。
私も、この数日間で気づいてしまった火高のさりげない優しさが好きだ。
でも、それが友情的な好きなのか、恋愛的な好きなのかは分からなかったが、前者だった場合は、その気持ちをゆっくりと育てていけばいいと思った。
なら、私が返すべき返答は一つ。ただ、私は迷った。行動で返すか、言動で返すか。
火高は結婚を前提と言っていた。なら行動で返すべきだろう。
「ダメ......ですかね......」
「火高。目、瞑って。これが私の返事よ」
「分かりました......?」
花火が打ちあがった音に耳元で囁いた言葉はかき消された。そして、私は火高の口に私の口を触れさせた。
火高の唇は柔らかかった。そして、火の様に熱い唇だった。
「これからよろしくね?私の彼氏君。火高が私の彼氏で、将来の旦那さんなら、私は幸せ者よ」
「自分も花火より奇麗な人が彼女で、未来のお嫁さんなら、自分はこの世で一番の幸せ者ですよ」
この瞬間はどんな花火よりも、美しい光景だった。
そして、これが終わった瞬間、花火のフィナーレが始まる。『ナイアガラの滝』と呼ばれている花火だった。
そして、花火大会が終わった。来るときとは違い、手はつないでいない。二人は腕を組んで、離れないように寄り添って歩いていた。
十五年後
「なんか毎年のようにこの花火大会来てない?私達」
「僕らにとったら思い出の場所じゃん。皐月」
「それもそうね。あんときのアンタの真面目な顔は一生覚えてるわよ?」
「ここでその話する?親の惚気聞かされてるこっちの身にもなってよ」
無事に私は、火高と結婚を前提としてお付き合いをし、今は入籍した。
そして、無事に娘も生まれ、現在小学六年生だ。
「てか、思うんだけどさ」
「どうかしたか?」
「母さんの皐月って花の名前じゃん?で、父さんの名前って火に高いで火高じゃん?後ろで火が高く上がって、花の形で空に咲いている時に、告白したんでしょ?普通に父さんのセンスいいと思うけどな」
「父さんのセンスは別に良くないだろ......。でも本当に奇麗だったんだぞ?あの時の母さん」
「今日はその浴衣じゃないんだね」
「あの浴衣は私にとっては特別なものだからねー。特別な時しか着ないようにしてるのよ。アンタがもうちょっと高くなったら着せてあげるわよ?」
家族三人で喋っていると、花火開始のアナウンスが入った。
そして、今もあの時と同じ事を考える。
花火より華火のほうが奇麗だと。でも、それはあの時に証明された。
舞い上がる花火より、華と火が触れ合う方が奇麗だと。
華火 登魚鮭介 @doralogan
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