国王に嫁ぎたいミューリは、なぜか幼なじみのカイルと結婚――!?「――ミューリ、俺と結婚しよう。そしてお前は王の愛妾となり、俺を出世させてくれ――」身も蓋もないプロポーズ!立場を選ばない真実の恋のために、そして出世で成功するために、二人は結婚することに。アツい成り上がりギブアンドテイクの夫婦生活はいかに!?
四万字で充足を感じるとは驚きました。長編に慣れきっていた自分のような読者にとって四万字は導入の文量。その中で物語を展開し、不足なく主人公の変化を描写して、ラストシーンまで持っていくのは力業だと思っていましたが、本作に出会って考えが変わりました。