これ、誰の手形?

 アパートで独り暮らしをする女子短大生の主人公には、不吉な出来事が続いていた。誰かの呼ぶ声。明らかに返事をしてはいけないモノの声。
 そして実家に帰ると、今は亡き妹のぬいぐるみが自分の部屋にあった。そのぬいぐるみを母は、妹として扱っていた。父曰く、妹のことが忘れられず、たまに母は異常行動をするようになったという。
 主人公はアパートに帰るが、そこでも妹の幻がつきまとう。ヘドロで付けられた小さな手形。妹がなくなった時の川底の——。

 果たして、妹が訴えたかったこととは?
 一人の家族を失った家族は、再生できるのか?
 そして、衝撃のラスト。

 是非、御一読下さい。

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