第7話 湯けむりダンジョン
さて、早く用事を済ませて、里の温泉にでも
(これはハメられたかな?)
辺りに霧のようなモノが立ち込めたので、最初は無意識の内に『温泉の方へと歩いてきたのか』と思ってしまったが違うようだ。
どうやら、
この
霊薬や魔石など、現実世界では手に入らない
命の危険もあるのだが、恋人との性の営みを動画としてネットへ上げる副業もまかり通っている時代だ。
自分や周囲の人間を『大切にする』という意識が
(強盗・特殊詐欺グループの存在といい、俺には理解できないな……)
油断してはいなかった――といえば
怪異たちの【隠れ里】で領域を展開するには、それなりの準備が必要だ。
里の怪異たちが誰一人として『気が付かない』という状況は余りにも不自然である。里の誰かが
つまり犯人は『里の長老たち』という事になる。
(あの妖怪
まさか俺を閉じ込めている間にペルセを!――と一瞬考えたが、
そもそも、聖女である彼女を【隠れ里】へ入れること自体がリスクだ。
この場合『狙いは俺の方だ』と考えるのが自然な気がする。
確かに俺の【死神】の異能を人の居る場所で使うのは危険だ。
(ただ、それなら……)
断ってから、やって欲しいモノである。本来なら水や食料の心配が先で、救助を待つのが基本なのだが『俺を試したい』というのなら話は別だ。
イライラしていたので丁度いい。
俺の中に渦巻く感情を【
(【穢れ】の侵食度は『
あまり深く侵食してしまうと人間に戻れなくなってしまう。
ペルセが
俺は黒の
同時に世界が真実の世界を
霧に
西洋の墓地だろうか?
空は白く、地面と植物は青や紫といった気持ちの悪い色をしている。正面に立っているのは
恐らく、村へ来た『
捕まって、対【死神】用に改造されたらしい。
似たような怪異をぶつけることで、俺の力量を計りたかったようだ。
しかし、ヤツが
「俺が東京で見てきた【穢れ】には遠く
だが、怪異化し【死神】となった俺の身体能力の前には無力だ。
俺が距離を取ると
どうやら【
次々に地面から【
B級映画の光景だが、ペルセが
一度、学園で吸血鬼事件が発生した際、生徒の
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