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月島 湊

第1話 たたまるちゃん7月 枯れた桜の下で、、小さな初デート

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しずくとたたまるは幼なじみ。

もしも、1つ違いで近所にすむ幼なじみだったらというifの物語🥰

友達以上、恋人未満。

そこから2人の気持ちはどう動くかの青春ラブコメ😌




わたしは空を見上げていました。

空を見上げるって1行でかくとありきたりだけど、あえて意識して空を見上げたくなる時って心になにかを秘めてる時だと思います。


いままで小さい時からずっとそばにいて当たり前だった存在。

子供の時は一緒に遊んだり喧嘩したり。

わたしはたまにからかわれてへそを曲げていました(笑)


中学に入った頃からはどこかお互い距離ができたように思います。

小さい時みたいに仲良くしてたらクラスメイトからつきあってるの?とからかわれたり。なかいいよねー🤭結婚しちゃえばー?とか言われたり。


とにかく距離をとらないとわたしのメンタルが持たなかった。

からかわれるのが嫌で

「うんん🥰違うよ。わたしとたたまるちゃんはただの幼なじみで恋愛とかまったく関係ないから!」

そういった時彼が見せた表情を今でも覚えてる。

とても悲しそうで、なにかを強く押し殺してる目。

でもどこか強い炎を宿していてなにかを決意したような強くて寂しい目だった。


それからたたまるは学校ではほとんど話さなくなった。

プライベートでも挨拶だけしてお互い素通り。


わたしはからかわれるのが嫌だっただけでたたまるとほんとに疎遠になりたかったわけではない。


恋愛感情かといわれたらわならない。

でも、わたしは寂しかった。


それから月日がしばらく流れて15歳の冬。

中学の卒業式の日だった。

たたまるは1つ年上だからもう高校生になっている。


仲のいいお友達や担任の先生とワイワイ騒いだり、泣いたりして嵐が過ぎ去ったように思えた頃、ふらりとわたしは「あそこ」に向かった。


縁結びの神様を祀る神社。

地元の氏神様で小さいころよくたたまると遊んでた。

わたしは仲が良かったころのことを思いうかべる。

鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり。

かくれんぼしたときずっと見つけて貰えなくて大泣きしたこともあったな。


その時だ

「久しぶり😊」

声の主はたたまるだった。

たたまるが中学を卒業してからはほとんど会ってなかった。

たたまるの部活がはじまったり、わたしも受験でいそがしかったり。

「久しぶりだね😌」

正直わたしはどうしていいか分からずあたふたしていたのだけど、それを表に出さないように完全につくった完璧なスマイルで答えた。

「たたまるちゃんこんなとこでどうしたの?😌あ!ひょっとして彼女でもできた?🤗なんかちょっとおとなっぽくなったのはそのせいかな?」

そういって、わたしはたたまるから逃げるように神社をさろうとした。

「まってくれ!しずく」

たたまるに強く呼ばれてわたしはドキッとした。

「はい」

思わずわたしは動けなくなってその場に立ち止まった。

「卒業おめでとう😊しずくも高校生だね」

「うん。ありがとう😌」

「俺さ、ずっとしずくと話したかったんだ。でも、しずくが周りの目気にしてるのしってたからさ。俺のせいでしずくがからかわれたりそれがきっかけでいじめに発展したりするのが嫌だったんだ」

胸がいたい。たたまるはずっとわたしを気遣って距離をとってたんだ。

それなのにわたしは自分のことばかり。

自分から距離をとろうとした癖に勝手に寂しがって。

「俺ずっと決めてたんだ。しずくが卒業するまでは絶対我慢しようって。実は卒業式みにいっててさ。しずくがここに向かうの見えたから追いかけてきた。ずっと言いたくてさ、卒業おめでとうしずく🥰もう一度俺と仲良しになって欲しい」

涙がでてきた。

「たたまるちゃん😭ずっと寂しかったよ」

「よしよし😊」

たたまるは優しく頭をなでてくれた。


今は冬で枯れているけど小さいころよく2人でお花見をした大きな桜の木。

わたしとたたまるは暫くの間そこに座って過ごした。


「やっと逢えたね😊しずくとの初デートは桜の木の下だよ☺️」

初デート。

たたまるはそういった。

それをどう解釈するべきかわたしは戸惑った。


幼なじみから恋人へ

デートは恋人でするものだとわたしはおもっている。

彼はそういっているのだろうか。


「たたまるちゃん😊」

わたしは微笑んだ。

「すごく嬉しいよ🥰」


わたしはずるい。

彼の言葉にはっきりとは答えない。

ただたたまるとこうしてまた昔みたいに話せたのがとても嬉しかった。


「ありがとう😊」


彼の気持ちに答える準備ができていない自分がいる。

はっきり言って自分の気持ちがわからない。


ただ心からの喜びと自分ためにずっと我慢してけれていたたたまるへの感謝をこめて。

わたしはそう答えた。


桜の木は枯れていたけど、わたしの心の目には満開の桜吹雪が見えた。


𝑒𝑛𝑑






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