第2話 レストランでも蛙になります。

「レストラン?」

「うん。琴乃葉がさ、"レストランとかでちょっとヤダって思ったことある"って。」

「琴乃葉はさ、蛙化しやすいのかもね?」

「はぁ、俺はどうすれば、、、」


本人に直接聞くのはなぁ、、、。


「祐斗、放課後デートしようぜ。」

「なんで、俺とお前が?」

「一緒にレストラン行って、俺が蛙化現象を見つけてやるって事よ。」

「なるほど、、、翔琉パイセン、よろしくお願いしまーす!!!」

「おう。」



「祐斗、まずは原因を見つけるために、いつも通りやってみて。」

「わかった。」


「えっと、シェフのおすすめ、自家燻製チキンとルーム貝?の、えっと、、、、」

「こちらですね。1点でよろしいですか?」

「はい。」


「これ、1つお願いします。」

「分かりました。復唱します。自家燻製・・・」


「翔琉、さっきさ、1つ下さいって言ってたじゃん?言い方ってそれが良かったりするの?」

「なんか、姉ちゃんに聞いたら、長いメニューとかを読まれたりするのが嫌な人もいるらしい。」


長いメニューを読まれたくない、、、か。

いやー確かに、読めなかったら読めなかったで、恥ずかしいか、、、


「別に、それがいい!って訳じゃないんだよ?だから、ある程度短いメニューだったら全部読んでもいいと思う。」

「規準ムズ!翔琉は、どうやって分けてるの?読むか、読まないか。」

「う~ん。パッと見て、覚えられるくらい、かな。」

「なるほど。」



「お待たせ致しました。」


「お!来た。翔琉、お先で~す。」

「ちょっと待った。琴乃葉といる時も、先に食べてる?」

「え、もしかしてまずかった?先に来た時は食べる、かな。」

「琴乃葉の方が先に来て食べ終わったとしてさ、まだ食べてる祐斗は、食べ終わった琴乃葉と話してたらさ、ちょっと焦らない?」


琴乃葉が先に食べ終わったとして、、、


「待っててくれてるから急いで食べるかも。」

「うん、そうだねでも俺と来た時は先に食べていいよ、全然(笑)。」


「じゃあ、今日のおさらい!祐斗は、メニュー注文と先に食べるのを気をつける!」

「おう。ありがと。」



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蛙化現象を回避して今カノとのハッピーエンドを目指す俺の物語 霜月 琉碧 @nakuyouguisu_hototogisu

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