第6話 幼馴染の自宅で耳かき告白
SE//二人が階段を昇る足音
SE//扉が開く音。
「ど……どうぞ。ちょっと散らかってるかもしれないけど……。あ、そ、掃除はちゃんとしてるからね!」
SE//パタパタという小走りの音
SE//ベットに腰かける音
「ご、ごめんね。うちの両親が無茶なお願いしちゃったみたいで……」
「……」
「まったく! 突然私を置いて旅行に行くってどういうことなんだろうね! しかも、私一人じゃ心配だから? きみと夕食を食べて、そのまま泊まってもらうって……。私達はもう小学生じゃないのにっ。」
「ごめんねうちの両親が……。でも……ありがとう。断ってもよかったのに受け入れてくれて」
(一人だと心細かったのは本当だから)
「さ、さて! まだ夕食まで時間があるし、せっかくだし、いっぱい遊ぼうよ。前に私の家に来たのは中学三年生の時だったかな。その時にゲームで遊んで……そう『ウイッチ』を二人でやったの覚えてる? 久しぶりにやろうか!」
SE//部屋を歩く音。
SE//引き出しを開ける音
「ふふふ……最近新しいソフトをダウンロードしたのだ。このレースゲームなら、私は負けないのだ」
SE//腕を振る音
SE//カチカチというボタンを押す音
「ちょっとそのアイテムずるい! 絶対使っちゃダメだからね! 私に飛んできちゃうんだから」
(あ~! あ~! 妨害電波発信中です。そのアイテムを使ってはいけません)
「そうそう、わかってるじゃん。いいこだねえ」
「あ!! ちょっと待って!!! ストップ! 抜かないで!! 抜くの禁止! そこで止まってて!! 止まれー!!! あははははは!」
「はあ、はあ、あ~負けちゃった。面白かった~。やっぱり二人でした方が楽しいね。一人だとマンネリになっちゃう。
「大きな声出したら喉がかわいちゃった。ちょっと飲み物取ってくるね」
「いたた……足しびれちゃって動けないや。飲み物、きみにお願いしていいかな?」
「ありがとう!!」
SE//立ち上がり、バタっという倒れる音
「ちょ…ちょっと!! なんで私の所に倒れてくるのよっ!!」
「きみも、足がしびれちゃったのね……。離れてって言っても無理かな」
(そのまま少し休んでていいから。ひ、ひざまくらなんて……普通じゃ絶対しないけど、こ、こんかいは可哀そうだし、と、特別だからね)
SE//体を動かす音
(目が合うと恥ずかしから、目をつむって……。あと、ちょっとだけ横向いてくれると嬉しいな)
「足が治ったら、すぐに立って、飲み物取って来てよね。それが条件!」
(あ、汗臭かったりしない? 素足でごめんね……)
「それならよかった……」
「……」
「ずっと耳を見てたら、なんか耳かきしたくなっちゃった。やってもいいかな? 家族のもたまにやってあげたりするし、みんなから上手だねって言われるんだよ……」//左耳でささやく
「え、だめなの? え~」
(すっごい、気持ちいいって言われるよ)全体から響くように
「やった、決まりね。ふふ、ダメって言われても入れちゃうつもりだったけど」//左耳でささやくように
「じゃあ、はじめるよ~」
SE//左耳に耳かきが入る音
「カリ……カリ……カリ……//」//ささやくように
同時SE//耳かきでまさぐる音
SE//たまに吐息が漏れる
(気持ち悪かったらいってね)
「くすぐったい? それは我慢して欲しいな~」
「ふ~」//左耳に息を吹きかける
(ビクッてした。いきなり動くのはあぶないよ~)//全体にささやくように
「カリ……カリ……」//ささやくように
同時SE//耳かきでまさぐる音
SE//たまに吐息が漏れる
(きみって耳かき自分でしてる? 奥まで届いてないかもね。ここ今からカリカリするよ。痛くないようにするけど、もし痛かったら言ってね)//全体にささやくように
「カリ……カリ……カリ……ふ~」//息を吹きかける
(きれいになりました。次は右耳。逆向いてね)
「あ、目を開けちゃダメだよ。下着見たら怒るからね」//少し強めの口調
(わざとじゃなければ許すけど……)//申し訳なさそうに
「はい、じゃあまたリラックスしてね」
(痛かったら言ってね)
「ふ~」//右耳に息を吹きかける
「えへへ、びっくりしたでしょ?」
(はじめま~す)
SE//右耳に耳かきが入る音
「カリ……カリ……カリ……カリ……」
同時SE//耳かきでまさぐる音
SE//たまに吐息が漏れる
(右耳のが穴が大きいね。入れやすい)
「カリ……カリ……あ、ここくすぐったいのかな?」
(身体が反応してるね。続けて欲しい?)
「欲しかったら言ってね」//優しくささやく
(わかった。いいよ。続けるね)
「ふふふ、そんなに悶えて。きみ、恥ずかしくないの?」
(なんかかわいい。やさしくしてあげるね)
「カリ……カリ……カリ……カリ……」
同時SE//耳かきでまさぐる音
SE//たまに吐息が漏れる
「ふ~」//右耳に息を吹きかける
「ふふ、やっぱりビクッてするんだね。これでおしまい。すごく綺麗になったよ」
(もう少しだけ、ひざまくらしててもいいかな?)
「ありがと。目、開けてもいいよ」
(目、合っちゃたね)
(私、きみのこと……)
「ううん。なんでもない」
(好きだな……)//全体に響くように
「聞こえちゃった? そうだよね。繋がったままだし。困った能力だよね。言葉に出してないのに分かっちゃう。もう慣れたけど、やっぱり恥ずかしいことも多いな」
「はあ……。耳を、貸してくれるかな。さっき私がきれいにした耳」
「きみのこと……だいすき」//右耳に今まで一番甘くささやくように
(きみの声も、私に聞こえてる。嬉しい。ありがとう)
「ねえ、私も……耳かきして欲しいな。お風呂に入った後でいいから……」
(今日の夜は、いっぱい、遊ぼうね)//甘く全体に響くように
素直になれない系幼馴染は(本音を)漏らしたい【幼馴染の女の子が脳内に語りかけてくる】 しんしん @sinkou
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