第4話 初めての剣
魔法はすごい威力だったな。
今日は眠い夜更かしをしないで寝るか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「今日は剣術の授業だ。魔法の授業はどうだったか?」
「面白かったですけど制御が難しいです。」
「なぜ制御にてこずるんだ?」
「それはステータスウィンドウを見てから言ってください。」
『名前』 アオ・フォン・クリスティル
『種族』人族
『性別』男性
『年齢』2歳
『レベル』1
『生命力』1000/1000
『体力』100/100
『魔力』10000/10000
『総合ステータス』SS
『スキル』S
「あぁ。そうか魔力が異常なほどにあるんだったね。」
「そのため制御が難しいんですよ。」
「じゃあ、授業を始める前にアオはどんな形の剣を使いたいんだ?」
スルーなんだ。
「僕はふつうの剣がいいです。」
「軽いやつとか重いやつとかあるだろう。」
「普通ぐらいの重さの剣がいいです。」
「なんかぱっと来ないなー」
「子供用の剣にしてくださいね。今お父様が使ってる剣を使ってしまうと体格に合わないですから。」
「アレン兄が使ってた木剣をとりあえず使ってみろ。」
「わかりました。」
「まず私と手合わせをしようじゃないか。」
「えっ。」
「アオは強そうだからな。身体強化は使わないから安心しろ。」
「わかりました・・・。」
「ダイアナ。審判を頼む。」
「承知しました。」
「では、アオ様対レオ様の模擬戦、よーい、はじめ!」
カンっ
ドッ
ザッ
フォン
いろいろな効果音が聞こえてくる。俺は今、父親と模擬戦は大波乱だった。ダイアナは身の危険を感じたからか、避難した。
その判断は正解だった。なぜなら常人では目に追えないほどの速さで戦っているから。
俺は思った、刀ってどんな風に使えるのだろう。
そんなことを考えることができるのは父も同じだった。ダイアナから見ればただの戦闘狂にしか見えないだろう。
やっぱ刀がいいな。
「楽しいな、楽しいなアオ」
「戦うのってそんなに楽しいですか?」
「アオは気がついていないみたいだけど、口元がニヤついてしまっているよ。」
「戦闘中に表情を偽るのは大変ですね。」
無意識のようだけど戦うのは良いストレス発散になってるみたいだな。
「これで終わらせます。」
「存分にかかって来い。」
「身体強化Ⅴ。行きます。」
「受けとめてやる。」
どこっ
ダンっ
速すぎて自分でもなにが起きているかわからない。そんな中でも剣はイメージと感覚だけで振れる。
「やはりダメでしたか。」
「なかなかの一撃だったな。さすがに身体強化しないと危ういな。」
「ありがとうございます。」
「次は明後日か。そん時はまた楽しませてくれよ。」
「善処します。」
「なんだ?あからさまに嫌そうな顔をして。」
「明日の座学が嫌でしょうがなくて。」
「私は座学をよくサボっていたな。だけどないと困るぞ。」
「頭の隅に置いておきます。」
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俺は今日から日記を書いておこうと思った。
〇/〇
今日は父さまと模擬戦をした。
父に傷はつけられなかったけれど、前より強くなって、これからももっと強くなれるのは確信した。
異世界ドアで現代最強 ぽてと @20110330
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