赤信号への応援コメント
ご無沙汰しております、流しイモです。
真砂さんの詩を味わうのは、半年以上ぶりですね。あれから夏を通り越し季節も春というわけですが、いかがお過ごしでしょうか。こちらは小説の新人賞に応募する作品の原案を練るために、先月からカクヨムは放置状態でした。それで今日は久しぶりに、とサイトを開くとびっくり。真砂さんの新作投稿の通知に、心の中でガッツポーズしました。ネットの世界では顔ぶれの入れ替わりや活動停止がよくあるので、こうした形で再び交流できることには格別の喜びがあります。
さて、というわけで作品を拝読しましたが、いい意味で過去作とは空気感が違うように感じました。人物の内面の掘り下げに特化したような、心の奥底にある想いや感情になる前の断片を読者に紐解いてもらう構造になっていた印象です。今、手元には『リルケ詩集』があるのですが、いうなれば真砂さんの詩は「現代風リルケ」の趣があります。ただ彼と異なるのは作者が、人物の内面の「傍観者」に徹している点でしょうか。無理に介入して作者の個を表現しようとせず、あるがままを描く作風は面白いものでした。
新人賞に専念する都合上、不定期になるかもしれませんが、これからも作品を追いかけていきたいです。真砂さんもご自分のペースで執筆活動をなさってください。近況ノートを拝読したところ、スランプに近い状態なのかと思いまして。またいつでも構わないので、新たな詩が見られることを楽しみにしています。
長文失礼しました。
作者からの返信
こちらこそお久しぶりです。ほんに長のご無沙汰、不調法しております。
なるほど、新人賞への挑戦ですか。それはいいことです。創作への動機付けは何にせよ大切ですよ。
ご褒美もなしにボランティアみたいなことでは結局、長続きしませんし、止めたい時にはそれが”言い訳”にしかなりません。
また義理はあっても義務がないと良いことも続かないとも言いますしね。と、昔見た「必殺仕置人」で”念仏の鉄”もそんな意味のことを言っておりました。
何より励ましにせよ慰めにせよ、他人(ひと)からのそれは必ず力になります。実際今の私がそうです!(^^)!
ありがとう、あなたのご返事にわたしも救われました。
今作はどれも500文字前後の掌編で、漫画なら多くてもせいぜい4ページほどのモノでしょうね。
まさに登場人物の周りを、さながらスマホを持った作者がうろつくライブ感を重視しました。その味わいもコンビニのスイーツでのそれに近いでしょう。
パッと口にして美味しいと得をしたというささやかなものです。かしこくて理解ある”読者”頼みもいつものことですが…。
正直、書かないと筆にも”衰え”を感じる年になり、創作においても昨今は文字通りのリハビリの毎日です。それでもボチボチやるしかないですね。
流しイモ様も励まれるとのこと、そのご準備も万端でしょう。そしてお互いベストを尽くしましょうか。
神様はそんなあなたを、きっと見ておられますよ。
では、またの機会に。流しイモ様もお元気で。
檸檬色の空への応援コメント
コメント失礼します、流しイモです。
あれから作品の方を楽しませていただいていました。その中でも今回は特にビビっと来たので、コメントさせていただいた次第です。一言で表すなら「かつての真砂さんが帰ってきた」という感じです。去年からの近況ノート、返信コメントや作風を鑑みるに、やはり真砂さんの中で執筆に関する諸々の事情に変化があったことはおぼろげながらに理解していました。以前と比べるものではないとはいえ、今の詩はどうも淡白になったような気がしていまして。
そんな折に拝読した『檸檬色の空』。なにもかもが杞憂だったと思い知らされましたね。真砂さん、まだまだいけるじゃないですか(笑)。まったくブランクを感じさせない詩に、読後は嬉しくなって思わず笑ってしまいました。それから『おんなの小話』が無性に読みたくなり、あちらも再読しました。実はあの作品は真砂さんの作品の中で一番好きでして、いくつかの話の内容はずっと記憶しています。再読後、間違いないなと。『宇宙の色』が私の中で『おんなの小話』と肩を並べる日はそう遠くないかもしれません。
とにかく最新話には驚かされました。私もいつかは、真砂さんの感性と表現力に匹敵するものを手に入れたいです。これからも応援しています。最後に余談ですが、当時は言語化できなかった感想を文字に起こそうと、過去作を拝読した際にレビューを添付させていただきました。思いが少しでも伝われば幸いです。
以上、長文失礼しました。
作者からの返信
お久しぶりです。相も変わらずボチボチとリハビリのようにキーを打つ真砂です。そしていつも過分なお褒めの言葉ありがとうございます。
「檸檬色の空」はそうですね、自分としてもかつてのイキとノリを再現したような出来に仕上がった感じです。
一人称ではありますが、私小説のような閉じこもった感じにはならないように、彼女の気持ちに即した「ライブ感」を表現できたかと腐心しました。
決して思ったほどのハッピーエンドにはならない「腐れ縁」の二人の関係がプンと匂うような結末に、こうした短編の持つほのかな味わいを込めたつもりです。
こうした我儘なおんなのジタバタぶりは書いていても、尽きることがない表現上の面白さがありました。
また旧作の「おんなの小話」への素敵なレビューありがとうございます。これで彼女たちも仲良く成仏できることでしょう(笑)
私も読み返せばその文体に、もうずいぶん昔のことに感じます。そこには、あの時にしか書けない当時の気分が確かにありました。
が、やはり最新作こそがベストという気持ちを忘れず頑張っていきたいと思います。
では、またの機会に…。