第31話  樹莉亜に電話を

 花子、樹莉亜に電話をする

花子「もしもし、ベビーライフの花子です。精子の質の保証はできかねますが、この案件を進めてもよろしいですか」

樹莉亜の声「しかたないわね、あなたが、良いと思う人を選んでちょうだい。私の卵が五個あるから、そのうちの一個に購入した精子を受精させ、マレーシアでの代理母に出産を依頼するということで進めて。費用が少なくて済むとおもうけど」

花子「わかりました。それでは進めます」


花子MO「卵を凍結保存している産婦人科に精子提供者から購入した精子を持参し、やはり凍結保存し、航空便で送り、マレーシアで受精させる予定だ。マレーシアの代理母斡旋所に連絡して、契約を結ぶ必要がある。そこまで契約に厳密さを求めないと依頼者が言えば、契約は簡単なものとなる」


花子「マレーシアの代理母に会いに行きますか」

樹莉亜の声「お腹を借りて産んでもらうんだから、借りる前には、一度会っておきたいわ」

花子「それでは、日程を調整して再度連絡します」


花子MO「連絡は、全てメールだ。羽田発タイ行きの便も手配した。予定表には、到着してからのその施設への行き方も記載しておいた。樹莉亜さんは、海外旅行も慣れているようで心配は無い」

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嫁は元男 @chromosome

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