聖女でありながらも、不吉とされる「黒髪黒目」の持ち主シャルロッテは、教会の要請により浄化のため西の辺境領へと向かった。
ところが仕事相手だと考えていた辺境伯ユーリエからは初対面だというのに求婚されてしまう。そこには深い理由があった――
シャルロッテの、黒髪黒目ゆえの自信のなさと、聖女としての清い姿勢。
それらは物語の軸となっていて、自信のなさは、ユーリエから愛されることによって徐々に解消されていき、愛とは強いものなのだと思わせてくれる物語です。
また、周りのキャラクターも魅力的です。
シャルロッテの侍女シイナ、昔なじみのパズ、ユーリエの血縁や親戚たちは、ユーリエと共にシャルロッテの成長を促してくれます。
タイトルに惹かれて読みはじめましたが、面白く読ませていただきました。
おすすめです。