秘めた初恋
原稿用紙を封筒に詰めると、志乃は、鞄にそれを詰めて、二階の部屋から階段を駆け下りていく。はしたないと咎められるのも構わずに、小走りに、里宮先生が待つ下宿屋へと急ぐ。
目的は勿論、自分が書いた小説を見てもらう事だ。両親は勿論の事、学友にも、誰にも、志乃は、自分の小説を見せた事はなかったし、文学を志している事も、内緒だった。そもそも両親は、『文学に現(うつつ)を抜かすのは不健全だ』と、志乃が文学中毒である事を決して快く思ってはいなかった。戦争の色合いが濃くなり、時世が張り詰めた空気にある中、文学世界に入り浸っている場合ではないと。
だから、今は、学校以外で里宮先生に会える事の嬉しさと共に、自作の小説を評価される事への緊張もあった。
‐更に言うと、今日、志乃が会う相手は里宮先生だけではない。里宮先生が‐噂話には目がない同級生らの間で流れている話では高等師範学校に在学中から‐、付き合いをしているという、年下の恋人の予科学生もいるらしい。彼もまた、文学を愛してやまず、作家になる事が夢なのだと。噂話には尾ひれがつくものであるが、街中で二人が会っているところを見た、と主張する女学生の話では、儚げな空気の美青年だったとの事で「美男美女で、お似合いね」と、話に華を咲かせていた。
まだ、顔を見てさえいない、その美しい文学青年の事を思うと、水で満たされた心という透明な筒の、底の方に向かって、黒い澱が、一つ、また一つと堆積していく。
嫌な感情だ。秘めた初恋は、早くも、澄んだ色を失って、醜いばかりの嫉妬に汚されようとしている。
里宮先生と、他の生徒よりは気持ちを通じ合えているという自信はある。彼女が好きな物‐それは花言葉であったり、詩であったり、文学であったり、そうした物を知って、白の紫苑の花を、志乃が好きだと言うと、彼女は喜んでくれた。同じ、小説を書いている者同士だと分かると、友達にもなってくれた。
しかし、自分は、彼女にとっては、友達でしかない。彼女には、学校とは別の世界で、既に、思いが通じ合っている相手がいる。
志乃は、学校が世界の全てであるが、彼女は大人だ。学校外で、付き合いが何もない方がおかしいし、まして、彼女の美貌であれば、相応の恋人の男性が隣にいても不思議な事は何もない。そこに、身勝手な嫉妬をまき散らすなど、里宮先生を困らせる事にしかならない。
「里宮先生を困らせるような事は、したくない…。折角、今日は初めて、私の小説を、里宮先生に読んでもらえて、私も、里宮先生の小説が読める日だというのに。もやもやしているのは勿体ないわ」
自分にそう言い聞かせ、気持ちを振り落とそうとするように、別に急ぐ必要もないのに、志乃は小走りになった。
それがいけなかった。完全に、気もそぞろになっていたところを、志乃は、小石に足をつまづかせた。
「きゃっ!」
そのまま、地面に志乃は崩れ落ち、足を捻ってしまった。最悪だ。これから、里宮先生の下宿に行くところだと言うのに…。
惨めな思いに浸りそうになっていると、志乃の頭上から、「お嬢さん、大丈夫?」という声が聞こえてきた。
驚いて、顔を上げる。学生帽を被り、糊のきいた黒の詰襟を着ている、男子学生がそこにいた。学生帽の校章は、都内の有名な大学の予科学生である事を示す物だった。男としては長めの睫毛に、切れ長の目。やや線の細そうな印象は受けるが、美青年といって相違ない、整のった顔立ちだった。
転んだところを見られていた、という羞恥から、志乃は顔を赤くする。それを隠そうと、わざとつっけんどんな態度を、青年に取る。
「…大丈夫です。お気になさらずに」
そう言って、スカートについた土を払って、立ち上がろうとするが、足首にズキリと痛みが走り、志乃はうずくまる。
「ほら、手を貸して。僕の手に掴まりなさい」
青年は、転んだ志乃の不格好を笑う様子はなさそうで、紳士的な振る舞いだった。
正直、今は、人の手を借りずに、歩くのは、出来なくはないが難しい。恥を忍んで、青年の手を借りる。
「じゃあ、お言葉に甘えて…。手をお借りしますわ…」
滅多に使わない、令嬢言葉で、返事を返し、青年の右手を取る。彼の手を握った時、親指の付け根が硬くなっている事に気付いた。彼の洗練された、都会の学生らしい容姿の中で、そのペンだこだけが、異質な物として感じられた。
『これは…、この方、何か物書きをしている?』
「僕の肩を貸すので、掴まっていてください。さっき、足を挫かれたんでしょう?町医者のところに連れて行ってあげます」
しかし、青年の親切を、志乃は断る。医者にかかっている時間など勿体ない。大体、足を挫いたくらいで大げさだ。
「大丈夫ですから。そこまで親切にして頂かなくって。私、行くところがありますので」
「じゃあ、そこまでは僕がお供しますよ。どのみち、痛いのを我慢して歩かれるのは足に良くない」
結局、この世話焼きな青年の肩を借りたまま、志乃は、里宮先生のいる下宿屋へと向かう事になったのだった。
その間、青年は、志乃にかまう理由について、こんな事を話してくれた。
「郷里に、貴女とそう年の変わらぬ妹がいるんです。何だか、少しだけ妹に、貴女の顔立ちが似てる気がしたからかな、放っておけなくって」
郷里にいる妹、弟達の話を聞かせてくれた。彼は長男だそうで、郷里では、妹、弟達の面倒をよく見ていたのだという。
この青年はどこまでもお人好しで、きっと裏表のない性格なのだろうと、志乃は感じた。
「ありがとうございます。お見苦しいところを見せたのに、途中までお供してもらって。でも、もうすぐ行き先なので、ここまでで大丈夫です。少しの距離なので、歩けます」
志乃がそう言うと、「因みに、お嬢さんは一体どちらまで行かれる予定でしたか」と彼は尋ねてきた。志乃は、里宮先生が間借りしている下宿屋の住所を答えると、彼は、驚いた様子で目を見開いた。
「これは奇遇ですね。僕も、そこの下宿屋に行くところだったんです。そこに部屋を借りている、とある人を訪ねに」
まさか、足を挫いた自分を助けてくれた青年が、里宮先生の‐噂によるところでは、師範学校時代からの恋人であったとは、夢にも思わなかった。
里宮先生が間借りしている下宿屋は、見るからに人の良さそうな老夫婦が営んでいる、下町の一軒家で、そこの2階の部屋が、今の里宮先生の部屋となっていた。東京に出てきて、高等女子師範学校に通っていた頃から、長らく彼女はここの下宿屋の世話になっていたらしい。
青年が、「ごめんください。山城です」と声を張り上げて、引き戸を叩く。
しばらくすると、引き戸の鍵が開いた。一人の老女が顔を出す。一見して、ここの大家さんだろうと分かった。彼女は、青年の顔を見ると、人の良さそうな、柔和な笑顔を浮かべた。
「あら、辰巳さん。いらっしゃい。それに、今日は、可愛らしいお客さんをお連れね。そちらのお嬢さんは?」
「彼女は、琴音さんが、この春から赴任した女学校の、教え子だそうです。とこっろで、見ての通り、彼女は今、怪我をされていて。足首を冷やす物を何か、用意してもらえませんか」
玄関の土間へと青年と志乃を招き入れた。彼女がこの下宿屋の大家であるらしい。すっかり、青年の方とは顔馴染みになっているらしく、気軽に名前を呼んでいた。辰巳と呼ばれた青年は、ペコリと、生真面目そうに頭を下げる。それに倣って、志乃も、青年の肩から離れると、足首の痛みを我慢しつつ、彼女に頭を下げる。
「○○高等女学校3年生の早坂志乃と申します。ここの下宿屋に住まわれている、里宮先生には、学級の副担任をして頂いています」
そう自己紹介をすると、「あら、という事は、琴音ちゃんの初めての教え子になる訳ね。すっかり、あの子も生徒さんに気に入られてるわね」と、わが身の事のように、嬉しそうにいった。
先程から、下宿を営む老女と、青年の間で交わされる、聞き慣れない名前について、志乃は尋ねる。
「すみません、琴音ちゃんって…?」
「ああ、ごめんなさい。里宮琴音。彼女の下の名前よ。こうやって、一つ屋根の下で暮らしているのに、里宮さん、では何だか余所余所しいでしょう。それに、あの子を見てたら何だか娘が出来たみたいな気になって、今では下の名前で呼んでるの。あの子が、東京に出てきて、ここに部屋を借りてくれてから、長い付き合いになるわ」
学校では、「里宮先生」としか呼ばれていなかったから、そう言えば、彼女の下の名をまだ知らなかった事に、志乃は気付く。
『琴音…。綺麗な響きの名前ね…』
彼女の、耳に心地の良い、涼やかな声を思い出し、彼女に相応しい名前だと感じる。
琴音、と小さく、周りに聞こえない程度の声で呟く。初めて口にする、里宮先生の下の名前。その名前を口にした時、志乃は、あたかも、琴音という名前が最初から、自分に呼ばれる為に、存在していたかのように感じられた。一瞬の後に、その考えが何とおごり高ぶっていたかと、恥じる。
そして、自分が、生徒という立場故に、教師である彼女を下の名で呼ぶ事は出来ない事が、歯痒く思われた。琴音という名前は、これ以上ない程、彼女を呼ぶのに相応しく思われるのに、今の自分の立場では、その名前を知っていても、呼ぶ事が出来ない。
「琴音さんは、いらっしゃいますか?」
「はい、2階のお部屋でお待ちしていますよ。今、お声かけしてきますね。さあ、二人共お上がりください。あと、お嬢さんの足首を冷やせるように、氷嚢を持ってきますね」
そういって、大家さんは、辰巳という青年と、志乃を玄関に上げ、中に迎え入れた。時代を感じさせる日本家屋で、廊下を歩いていると、時折、微かにみしみしと音が鳴った。大家さんは、二階へと続く、少し急で、ギシギシと軋む階段を上っていった。
辰巳という名の青年は、易々と「琴音」という名前を口にする。志乃が口に出来ずにいる、彼女の名前を。それを、酷く羨ましく思う。自分も教え子という立場で無くなれば、里宮先生と、対等か、それに近い立場になれば、何も気兼ねする事なく、「里宮先生」ではなく、「琴音」と呼べるのに。辰巳という青年が呼んでいるのと、同じように。
山城辰巳。それが、自分をここまで連れてきてくれた予科学生の、青年の名であるらしかった。
「僕は、○○大学予科学生の、山城辰巳。大学では、文学部独逸文学科を専攻しながら、ずっと、探偵小説を中心に書いてるんだ。君も、琴音さんの事を知っていたんだね。そうか、彼女がこの春に赴任した女学校の生徒さんか…」
女学校の、噂話に目がない学友達の話が、真実であるならば、彼と、里宮先生は、文学という繋がりだけではなく、それ以上に濃い繋がり‐対等な「恋人」の関係という事になる。志乃はまだ、駆け出しの新任教師としての里宮先生の顔しか知らないが、志乃の見た事のない、彼女の色々な顔を、きっと、彼は知っているのだろう。
『ああ、まただ…、心の中に、黒い澱が溜まっていく。嫌でたまらない、黒い澱が…』
志乃は、名前を知らない気持ちに、またしても悩まされ、手で胸を押さえる。秘めた恋心は、ある時は志乃を幸せな心地にさせ、またある時は、嫌でたまらない気持ちにさせる。
彼は、志乃にそんな気持ちを抱かれるような、悪い事など、何もしていないのに。
階段を、捻った足首に気を付けながら登っていく。自分より、二、三段程上を歩く辰巳は、時折、気を遣ってくれているらしく、ちらりとこちらを見てくれている。
「早坂さん、大丈夫?ここの階段、少し急だから、気をつけてね」
志乃は、男子学生という存在とは触れ合った事がない。兄弟もいないから、10代男子という存在がどういったものなのか、無知に近かった。
しかし、印象に残る、遠目に見る中学・高校生や、予科学生などの姿から受ける、年相応の粗野さは、辰巳からは全く感じられず、それが不思議な気持ちがした。彼の言葉遣いは柔らかで、声も男にしては少し高く、男子と話す事に慣れているとは言い難い志乃も、あまり壁を感じずに話す事が出来た。
階段を上ってすぐの所の、襖が開いている。そこから、里宮先生が顔を出していた。階段の軋む音を聞いて、来客に気付いたようだ。
「あら、早坂さん!辰巳さんと一緒だったのね。ばあやから聞いたのだけど、足を挫いたんですって?今、氷嚢を用意するからちょっと待ってらしてね」
下宿の、自分の部屋で過ごす里宮先生は、紬の和服に半幅帯の着物姿で、始業式の挨拶で見た時の紋付袴に比べると、同じ和服でも、だいぶ緩い印象を受けた。水色の、目に涼しい色合いの生地の着物だった。学校で見るのと同じく、髪型はパーマネントウェーブをかけており、それは若い女性に流行りの物で、小顔の彼女にはよく似合っていた。
志乃は、子供っぽい、校則通りに切り揃えた前髪や、短い襟足の、垢抜けない自分の髪型が恥ずかしくなる。髪を自由に伸ばし、手入れする事が許されれば、自分もあのように垢抜けられるのだろうか。
里宮先生の部屋に招かれた志乃は、彼女の住まう、数畳分の小さな部屋を見回す。窓際に、小さな机が置かれて、ランタンも乗せられている。本棚が一つ、大きく部屋の壁際に鎮座しており、そこには、文学全集と背表紙に書かれた、分厚い本が所せましと並べられ、その他、教師らしく、授業で用いる教科書も並んでいる。机の傍には、編み籠が置かれ、その中に、編み棒と何種類かの色の毛糸の玉が入っていた。どうやら、文学の他に、編み物の技術もあるらしい。師範学校を出た才女らしく、女性に求められる教養の類いは満遍なく身に着けているようだ。編み物、裁縫の類いが女のくせに下手だと、母からしきりに言われたのを思い出して、志乃は、恥ずかしくなる。
大家さんも、志乃という、初めての来客を、まるで孫娘でもやってきたかのようにもてなしてくれた。脚を折りたたまれて、壁に立てかけられていた卓袱台(ちゃぶだい)を畳の上に広げると、「さぁ、さぁ。大した物は出せないけれど、これでも食べていって。お茶もどうぞ」と、羊羹(ようかん)とお茶をその上に置いてくれた。
痛む足首に、氷嚢を当てると、潮が引くように、すっと痛みが和らいでいく。そこでやっと志乃も、一息つく余裕が出来て、お茶を口に運ぶ。
「急がなくても良かったのに。よく冷やしてね。他は何処も打たなかった?」
初めて、琴音の部屋を訪ねるというこの日に、足を捻ったのは失態だった。しかし、こうして、里宮先生に心配してもらえる事は嬉しかったし、怪我の功名のようにも思われた。足首を冷やしながら、志乃は「大丈夫です。足を挫いただけです。ちょっと、浮かれすぎてたみたい」と答えた。
卓袱台の向こうに座る辰巳が、お茶を口に運びつつ、こちらの様子を見ながら、話してくる。
「それにしても、奇遇だね…。君が、琴音さんから、度々話に聞いていた早坂志乃さんだったとは」
彼は、前々から志乃の名前は何度か聞かされていたらしい。
「山城さんは私の事、知っていらしたの?」
「それは勿論。だって、琴音さんたら、『師範学校を出て初めて赴任した女学校で、自分と同じように小説を書いているし、自分の花言葉の話も興味津々に聞いてくれる、可愛いお友達が早速出来た』って、それはもう、楽しそうに僕に話してくれたんだから。女学校の仕事の話よりも沢山ね」
それを聞いて、志乃は、家を出る時から淀んでいた心に、温かい物が広がっていく気がした。里宮先生が、女学校の話をする時、一番最初に自分の事を思い出してくれてた事が、それだけでももう、嬉しかった。忽ち、心の中の澱がろ過されたように、気持ちが澄み渡っていく。志乃は、自分の心とは、このように動きやすいものだったのかと、自分でも驚かされる。
志乃は、顔が、ほんのり赤くなるのを自分でも感じながら、辰巳に話す。琴音に心奪われた瞬間を。
「先生が、始業式の時に着られていた、着物にあしらわれてあったお花が、凄く気に入って…。それに、先生が、授業中にしてくださる、沢山の花の、花言葉とかそれにまつわるお話も、詩情豊かで心惹かれました」
志乃は、あの日、先生の着物の生地の上に咲いていた、繊細な白の花びらの刺繍を思い出しながら、辰巳に答える。彼も、すぐにその花の事は分かったらしい。
「白の紫苑の花だね。あの花は、僕も大好き。紫苑の本来の花言葉は、遣る瀬無いけれど、紫ではなく、白の紫苑には悲しいだけではない、明るい意味の言葉もあるんだって、琴音さんが教えてくれたから」
白の紫苑の花言葉。『どこまでも清らかに』。彼もまた、志乃と同じように、琴音から、その花言葉を聞いて、紫苑の花を愛するようになったらしい。
「二人共、ちょっと、聞いていて、私が恥ずかしいわ…」
志乃と辰巳の会話を、横から聞いていた里宮先生が、恥じらうようにそう言った。その姿を見て、辰巳も微笑ましそうに、笑った。
‐嗚呼(ああ)、なんて、お似合いの二人なのだろう。辰巳さんと、里宮先生は…。まるで、お互いに、隣に並ぶ為に生まれてきたような…。
照れ臭そうに笑う里宮先生と、冗談も交えながら話す、爽やかな辰巳。噂に違わぬ、美男美女の組み合わせで、そこに他人が入り込む隙間など、ないように思われた。いくら志乃が、里宮先生の『友達』だとしても。
辰巳と比較して、自分の立ち位置のなんと脆い事だろう。女学校では、彼女の一生徒でしかないし、学校の外でも関わるようになれた事で、めでたくも舞い上がっていたが、私生活の彼女の隣には、既に、辰巳がいた。
優しくて、里宮先生の良き理解者である恋人の青年、辰巳。彼の人柄を知って、志乃は、彼に対して、嫉妬の澱を、心の底に一瞬でも募らせようとした自分を、心の底から恥じて、軽蔑した。
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