真実は空想か現実か

「何だこれ、ただの食物じゃなかったのかよ。」



「本日昼、原因不明との連絡が来た、話によると食事処で急に倒れたらしい。」

「原因とできれば犯人を捜してくれ。」




「ここかあ。結構高級そうなところだけどな。」

「そういうところから、どっかの上司なんだろうな。」

「ああそうらしいぞ。どうも恨みを買っていたとかいないとか。」

「まあそれは不確定な情報だろう。」

「そうだな。できるだけ正しいようにするために噂なんかは参考程度にしておこう。」

「そうか。じゃあ予約限定の店で、宴会だったんだろ、その人。じゃあ一回予約表見せてもらおうぜ。」

「確かに、それなら多少の官職がわかるかもしれない。」

「見れるように交渉してくるな。」

「もらってきたぞ。早速見てみるか。」

「ああ。見てみるか。」

「時間と部屋的にこの株式会社じゃないか。あと代表者の名前は被害者だから宴会大臣か代表取締かな。俺ら普通の企業じゃないからこれ知らねえな。」

「そうだなあとはこの会社に行ってみるか。」



「すいません。私こういうものなんですけど。調査に来ました。」

「ここからは俺しか入れないから適当に時間つぶしといてくれ。」

「よし、ゲーセンでも行くか。」

「テスト前の中高生かよ。」




「調べてみたが、そこまで怪しい人物はいなかったよ。ただ意外と黒い企業の代表だと分かった。」

「そうか。じゃあどうやってしたかを調べてみるか。わかったことは毒っぽいてことだ。」

「なるほどな、それで種類とかは何だ。」

「近くの人の証言からシアン化物(青酸カリ)の可能性が高いそうだ。」

「どこでそんなものを手に入れいるんだ。」

「ああ、それなんだが少し解説してもいいだろうか。」

「ああ、よろしく頼む。」

「まず、前提なんだが、バラ科サクラ属の植物の種にはアミグダリンという物質が含まれている。これは青酸中毒になる可能性があるんだ。」

「それでもおれリンゴの種この前食ったけどなんともなかったぜ。」

「それは固い殻に覆われているのと、そもそもの量が少ないから致死量じゃないんだよ。さくらんぼをすり鉢で粉にすれば半々ぐらいの毒だ。」

「なんか安心した。」

「多分さくらんぼの種を何らかの方法でシアン化物を取り出せば十分だろう。」

「それなら確かに一般人でも簡単には毒がてにはいるわけだ。でもその方法ってわからねえのか。」

「俺がわかるのはここまでだな。」

「そうか。とりあえず報告いくか。」



「ご苦労、君たちのおかげで調査が1.5倍くらいの速さで進んだ。これは大きな進捗報告だ。これからは俺たちに任せておけ。」

「はいわかりました。あとは犯人だけですね。」

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真実のカルテット 桜最中 @arekutoru

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