あなたは大切な人を亡くしたことがありますか?

 あなたにとって大切な場所、人。帰りたい家、会いたい人。それが急に消えてしまう。
 これがこの小節の冒頭です。
 主人公の拓也はそれにもがき、苦しみます。
 拓也はまだ泣いていません。(厳密に言うと違いますが)
 涙は枯れているわけではない。でも泣けない。心に穴が空いたようで空虚な生を送る主人公。
 そこからどう行動するのか。今のところ期待大です。

 私は涙を流せるうちはまだ楽だと思います。それで現実逃避できるから。
 葛藤しているときが実は一番辛いときだったりするのです。