力を入れずに

私たちは大河の一滴。大きな河川の、ただの一滴でしかありません。でもその一滴は唯一の一滴でもありますね。
生と死を悩みその狭間にいる作者さんは、とても苦しいのでしょう。一滴であることの空しさ、一滴であることの尊さ。それが強弱をもって波打っているのかもしれません。
でもその作者さんに"貴方"という人が現れた。その人も一滴ですが、まさに作者さんにとって大切な一滴ですね。その"貴方"も、作者さんのことをそう思っていることでしょう。
作者さんは一滴の存在に悩み、ずっと歯をくいしばって肩に力を入れて生きてきたのだと思います。でも、同じ一滴である"貴方"がそばにいることで、何かが変わってくれるのかもしれない。そんな気持ちになりました。

このレビューの作品

美しさ

@sasa-kureさんの他のおすすめレビュー5