読了したので書きます。ストーリーはあらすじにお願いします。執着が見せるエネルギーとは凄まじいと改めて感じる作品でした。一点の曇りなく、ひたすらに至高を求めるが如くというのは良く言うならストイックで素晴らしい、悪く言うなら「狂気的で理解が出来ない」と呼べるかもしれません。たがしかし、それは全ての努力が報われて支払ったぶんの労苦が報われるという前提に成り立つ話なのです。望んだものが望んだ物足りえなくなっていたら?理想とはかけ離れた現実だったならば?ここから先は、自分の目でお確かめを…
なんと美しく清らかな物語であることか至高の美を追い求める魂にとって、この結末は究極の幸福の完成図であろう目を背けることなかれこれはものを書く全ての『あなた』自身の姿である
ひとつの微笑への、最もふさわしい描き方にたどりついた男の物語。美の追求は常に倫理との葛藤をはらむのか。