書く

なにかが生まれそうで なにもあらわれてはこない


のどの奥から じれて悲鳴が上がりそうだと思ったが

熱い何かが詰まっているようで息苦しくて

何も出てはこないのだ


書くということは苦しみからはじまる

きっとそうなのだ


創るということは、喜びで満たされる

おそらくそうなのだ


そんな沼にどっぷりはまりこんでしまった者は

いつも何かつかもうともがいていて


やがて思考の泥に沈んで行く

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詩集「あふれ出る詩」 仲津麻子 @kukiha

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