続・無職と怪我の功名は寝て待て

 無職が復帰して二週間が経過。

 いや、無職だから復帰はしてないか。

 この期間、役所とハロワで手続きしたりと忙しかったが、得られた経験値などない。

 むしろ、無職になったことで税金の支払いが増えたぐらいだろう。

 怪我で当分働けないところを鑑みて減額という淡い夢は社会では通用せず、満額支払いを求められた。

 まったく社会は相変わらず僕に厳しい。

 働きたくても働けない。

 しかし、何もしないという訳にもいかない。

 最近は小説を頑張って書いてはいるが、結局は卓上の空論にも等しい行為。

 作家にもなれないのに―――――それ以前に書き上げる根性がないのに、この行為に何の意味があろうか?

 適当に愚痴を列挙することが誰に響くものか。

 僕の言葉には重みもなければ、面白みも、深みもない。

 時間の無駄。

 なのにすがるように、祈るように、キーボードを打つ。

 まるで日記。

 日記なのに妄想が混ざっているが現実と空想の区別がつかない犯罪者予備軍だ。多少は許してくれ。もしだめなら通報してくれ。


 ところで日本のことわざには“怪我の功名”というのがある。

 不幸中の幸い。

 災い転じて福となす。

 など、人間というのは逆境の時こそ幸運が訪れる。

 だが、実際はどうだろうか?

 今現在、良いことなど起きてはない。

 彼女ができない。

 仕事も見つからない。

 小説も書けない。

 宝くじにも当たらない。

 ラッキースケベも無論ない。

 何もなさすぎだろ。


 せめてだ。

 町を歩いていたら偶然に小説家志望と出会い、共作で書き上げることに成功なんてことは起きないだろうか?

 またなんであるなら相手は女性であれば花があるものだ。

 だが、現実を見たまえ。

 女どころか男もいない。

 なんであれば絵にかいたようなデブオタクすらいないのだ。鏡をみればそこにはいるのだが・・・・・・。

 しかしだ。

 誰かと小説を書く、創作をする。というのは一度でもいいからやってみたいものだ。

 一人だと思いつかなかったことを、二人ならばさらにいい作品が出来上がると思う。いや、それ以上にその制作過程は言葉で、文章で表せないほどの楽しい時間を過ごせるであろう。

 そんな妄想ばかりしているから、原稿が、プロットが、ストーリーが、まったくできないのだ。

 阿保は夢見がちだ。反省せよ、自重せよ。

 だが、もしそんなことが現実に起きたならば、私は嬉しくてたまらないであろう。

 それは小説が書けるというよりも、友達ができた、がニュアンスとして近い。

 さて、夜も更けてきた。日記はここまでとしよう。

 果報は寝て待て、というではないか。

 今日はもう寝て、明日には怪我の功名が訪れることを期待しよう。

 それでは読者諸君さらばだ。

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偏屈無職と空想少女のリアルワールド 無駄職人間 @1160484

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