卵観察

うちのオカメさん、この春抱卵期を終えて、4個の卵を残しました。


白くて小さな卵。


毎年、供養代わりに土に埋めてやります。

庭とも言えな狭い場所で、夏になると家族がきゅうりを育てます。




今月、ある方の自主企画に参加する為、昔姉が飼っていたオカメインコの卵についてエッセイを書きました。


『卵供養』

https://kakuyomu.jp/works/16818093077369036620


姉が飼っていた二十年以上も前のことを思い出しながら書いたわけですが、さすがにそれだけ前のことになると「私が覚えているオカメインコの卵はこれで合ってるのかな?」と少し不安にも思えてきて……。


というわけで、いつもはそのまま埋めるオカメさんの卵を、埋める前に割ってみることにしました。




抱卵中、常にオカメさんのお腹の下で守られてきた卵。

その頃はしっかりとした手応えの殻でした。

しかし抱卵を終え、様子見の為に一週間ほど置いておいた卵は、不思議と脆く作り物のように感じます。

抜けた羽根も放置するとパサパサとした感じになりますし、日々手をかけているかどうかで、やはり変化があるものなのでしょうか。



さて。

ちょっぴり脆く感じる卵の殻。

カッターで切り目を入れると、簡単にクシャリと割れてしまいました。

固いのに脆い。

イメージとしては、顕微鏡のプレパラートの上に乗せるカバーグラスのような感じです。


そして、その中身。

白身は少なく、黄身多め。

色は鶏卵よりもずっと黄色いです。

記憶ではもっと白っぽかったと思いますが、それは個々で食べている餌の違いも大きそうです。


濃厚卵白は既に水溶性になっていて、とろみのある水のよう。

カラザは、これかな??という程度でよく分かりませんでした。

まあ随分日が経って古くなっていますからね…。

でも、卵の内側には薄い卵殻膜がちゃんとあって、中身をしっかり守っていました。


小さくてもやっぱり、生命の元なのですね。




割った卵も含めて、今年も土に埋めました。

きゅうりが美味しく育ったら、オカメさんにも食べてもらいましょうね。





近況ノートに、割った卵の写真を乗せました。↓

https://kakuyomu.jp/users/karamitu/news/16818093077990587323

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