抱卵斑

うちのオカメさん、今年の春の抱卵を無事に終えました。

カクヨムを通して一緒に見守って下さった皆様、ありがとうございました。




抱卵を終えたオカメさんは、羽根はボソボソ、体重は減少、爪は伸びていて、体臭はちょい濃い目……。

そんなこんなで、しばらくは産後ケアに移ります。


まずは、水浴びと羽繕いで大忙し。

ご飯を食べて、また念入りに羽繕い。

ちょっと遊んでは羽繕い。

散歩途中でも、羽繕い。

爪を切られて『ギャーッ!』となりつつ、またまた羽繕い……。


要は、オカメさんにとって羽繕いが一番重要なのでしょうね。

一週間経った今は、ほぼピカピカのツヤツヤに戻りました。



そんな羽根のケアにいつも忙しいオカメさんですが、抱卵を終えた直後は、乙女(?)として、いやん、恥ずかしいと言いたい程のハゲがありました。

どこが禿げていたかって?

それはお腹です。

そのハゲの名前を、抱卵斑ほうらんはんといいます。



抱卵中、インコはお腹の下に卵を入れて温めます。

その時、卵に体温が効率よく伝わるように、邪魔なお腹の羽根を抜くのだそうです。


なんとーっ!?…ですよね。


羽根を抜いて皮膚が露出した部分は、少し浮腫むくんだように赤く見えます。

これは毛細血管を発達させて、その部分の体温を上昇させている為で、そうやって直接肌で卵を抱き、周りにホワッと羽根を被せるようにして温め続けているのです。

何と健気で献身的な姿でしょう……。




そんな期間を終えたオカメさん、今年はちょっと抱卵斑が大きくて、家族をギョッとさせました。

心配しましたが、たっぷり甘えて遊んで食べて、羽繕いを念入りに重ねた今は、皮膚の色も戻って抱卵斑も目立たなくなってきました。


お疲れさま、オカメさん。

よく頑張ったね。



因みに、今の時期はツバメも抱卵しますね。

ツバメにも、メスには抱卵斑ができるそうです。

ハゲ…という程はっきりは分かりませんが、巣を離れる瞬間を見る機会があったら、お腹に注目!

縦に一筋羽根の割れ目が見えたら、それが抱卵斑ですよ。




※ 近況ノートに、オカメさんの抱卵斑が少し分かる写真を載せました。頑張った証をご覧あれ!

https://kakuyomu.jp/users/karamitu/news/16818093077339594189

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