第24話  席替え

「そろそろ入学して2ヶ月ちょっと経つからな、席替えをしようと思うんだが反対の奴はいるかー?」


えっ!席替え!?


「ま、反対の奴がいてもやるけどな。席替えの方法は公平にくじ引きにしようと思うんだがどうだー?」


えっくじ引き!?くじ引きだともしかしたら香澄と席が近くなるかもじゃん!


そんなのダメ!絶対くじ引きで決めるのを阻止しなきゃ!


…でもどうやって?あっ!自由席にするとかいいんじゃない!?


「ちなみに自由席はなしだからなー」


ええっ⁉︎




結局なにもできずくじ引きに決まってしまった。


いや、一旦落ち着いて考えてみようよ私。


クラスの人数は30人。


香澄と席が近くなるのなんてかなり低い確率だよ!


うん!大丈夫!




ふふ〜ん


香澄と席遠かったし、しかも窓側の1番後ろの席なんて今日の私ついてるんじゃない?


「よし、全員席ついたな。それじゃ前見ずらいとかで席変えたい奴いるかー?」


今日は気分もいいし慣れない料理でもやってみようかなー。


「あの、ここだと前見えなくて」


「お、じゃあ前の方で変わってくれるやついないか?」


せっかくだしラザニアなんて作ってみる?


「私変わりますよ」


「おーありがとなー。他に席変えたいやついなかったらこれで終わりにするぞー」


浮かれすぎて全然はなし聞いてなかったんだけ、えっ!?


ちょっとまって、なんか今隣に香澄が座った気がするんだけど。


いや、いやいや、そんなはずないじゃん!


だって私の隣は田辺さんだったし。


あれ、なんか教壇の前の席に田辺さんみたいな人見えるんだけど…。


あれ、なんでかなあー。


「白鳥さんですよね?私、如月香澄です。よろしくお願いしますね」


た、田辺さぁ〜ん、帰ってきてよぉぉ〜。

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死んだと思ったら推しの幼馴染みポジに転生したので、陰から見守りたいと思います 春白 ルナ @357159popoi

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