第9話 愛のかたち
それも
これも
愛のかたち
見えも 触れも しないのに
かたちに閉じ込める
窮屈で苦しくて
すっぽりで心地いい
真偽取り混ぜ告げる 口
甘い苦いを取り込む 耳
移らない体温を擦り合わせる 肌
愛だと思っているものを
注ぎ 注がれ
満ちて 溺れ 渇き 浴びせ 塗りたくる
透明に 服
薄っぺらに 影
暮らしの無味乾燥に 香り
愛というサーモグラフィーで覗けば
行動を 時間を
配下に従えて練り歩く
人型の熱が
ようやく見える
本当にそれは
あるか なきか
あったのか なかったのか
勝手に溢れだし
意図的に
こうして作られていく
形なき
愛のかたち
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