最終話 【ASMR】伝えたい素直な気持ち
SE川のせせらぎがフェードイン。
#すぐ右から。
日向
「ん……。んんっ……。んっ、ん~~~~~~っ! よく寝た!」
#以降、通常。
日向
「おはよー、湯者さん! 寝れた?」
「それとも、あたしが寝てるとこずっと見てたとか? あはは! まさかね。」
「あたし、寝相はいいねーってよく彗ちゃんに褒められるんだ。」
「環綺ちゃんは『いがーい』って言ってくるけど、どのへんが意外なのか分かんなくない?」
「よく動いて、よく寝る! それがあたしの取り柄なのにね♪」
「……って、湯者さんまだ寝起きか。」
「ごめんね。頭ぼーっとしてるとこにベラベラ話しかけちゃって。相槌とか気にしなくていいから! うん!」
「そうだ! プログラムじゃないけど、最後に湯者さんの目を覚ましてあげよっかな。」
「湯者さん、目ぇ開けちゃった?」
「開けちゃってても、もう一度つむって……ぎゅーっと力を入れてつむったあと、パッと開く。これを3回やるの。」
「環綺ちゃんが夜更かしした次の日にやってるのの見よう見まねだけど、効くと思うよー。」
「あたしがカウントダウンするから、一緒にやろうね! 3カウントを、3回だよ。」
「行くよー?」
「せーのっ! ぎゅっとつむって!」
「さーん、にーい、いーち、パッと開く!」
「もっかい! ぎゅっとつむってー?」
「さーん、にーい、いーち、パッと開く!」
「ラスト! ぎゅ~~~~っ!」
「さーん、にーい、いーち、はい開くー!」
「どう? 目ぇ覚めた? 覚めたよね!」
「では! これにて、『湯者さんリラックス・プログラム』は完了だよ!」
「はーー……! 不安だったけど、最後までできてよかった! これも、湯者さんが協力してくれたおかげだよー。」
「ここまで聞いてくれてありがとう♪ 湯者さんが少しでもリラックスできたなら嬉しいな!」
「何も考えないでぼーっとするのって、案外難しいよね……。湯者さんは、考えることも疲れることもいっぱいありそうだし。」
「そんな時はさ、あたしを頼って鬼怒川温泉に来てよ!」
「今日はあたしが手刀でバシッと連れてきちゃったけど……今度は、話したみたいに駅前で待ち合わせしてさ。温泉デートしよう!」
「湯者さん。あたし、待ってるからね?」
「あんまり待たせすぎると……ま たしても! あたしの手刀がバシィーッ! って炸裂して、無理矢理連れてきちゃうから♪」
#以降、少ししっとりと。
日向
「……それじゃ、お別れの時間だね。湯者さん。話、聞いてくれてありがと。」
「そばにいてくれてありがと。」
「あたしのこと……ここまで話したからには、これからもずーっと甘えるからね!」
「それじゃ、また来てね!」
《おしまい》
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『ASMRボイスドラマ 温泉むすめ あなたになら甘えられる鬼怒川日向』(CV・富田美憂)
ASMRボイスドラマ 温泉むすめ あなたになら甘えられる鬼怒川日向 佐藤寿昭(エンバウンド)/ミミクル @mimicle_official
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