経口補水液落語
氷室凛
第1話
「よっ、おめぇさん知ってるかい? 経口補水液、っつう、身体の中の水分が少なくなったときだけ甘く感じる摩訶不思議な飲み物があるんだが」
「おう知ってる知ってる、なんでも普通のときに飲んでも塩っ辛くて飲めたもんじゃねぇってハナシだろ。それが甘く感じるなんて、そんなこと本当にあるもんかねぇ」
「俺もそう思ってよぅ、一刻ごとに経口補水液を口に含んでみたことがあるのよ。けどダメだねありゃあ。いくら経っても塩辛いまま、飲めたもんじゃねぇぜ」
「……そりゃおめぇさん、一刻ごとに飲んでたら、それは『こまめな水分補給』ってやつじゃあねぇのかい」
経口補水液落語 氷室凛 @166P_himurinn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます