第11話

最近、喜びが感じられない

風に揺られる木々を見て感動する

喜び


小さなときはいつもの道にも

あった感動


今では何も思わない

見て残るのは知識だけ


対象化することしかできなくなった

哀れな大人たち


子どもが感じるものを感じれなくなった

曇った大人たち


こども心を忘れない、とは

こういうことなのだろう


日々の喜び、とは

こういうことなのだろう


これだけは忘れたくなかった

そういう、よころび

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集1 月下美花 @marutsuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ