誕生日プレゼント

Danzig

第1話


(雑談をする二人)


男:そういえば、もうすぐ△△の誕生日だね


女:そうなの、覚えててくれたの? 嬉しいぃ


男:そりゃ覚えてるさ、△△の誕生日だもん


女:ありがとう


男:誕生日のプレゼントは何がいい?


女:そうねぇ・・・


男:何でも言ってごらんよ。

男:勿論、出来る事は限られてるけどね


女:うーん、あるには、あるんだけど・・


男:何?


女:うーん・・・でも・・・


男:言ってごらんよ


女:でも・・・


男:言ってみなきゃ、分からないだろ


女:笑わない?


男:笑わないよw


女:ホント?


男:笑わないよw


女:ホントにホント?


男:ホントにホント!


女:そう?

女:実はね、〇〇さんに、私の手料理を食べさせてあげたいの


男:△△の手料理を?


女:そう


男:俺が?

男:△△の誕生日に?


女:うん


男:普通、逆じゃないか?

男:俺が料理を作って、君に・・・


女:ううん

女:私は、私が作った料理で、〇〇さんに「美味しい」って言ってもらうのが、一番の喜びなの


男:そっか


女:うん


女:でも、無理に「美味しい」って言って欲しい訳じゃないのよ、

女:〇〇さんに心の底から「美味しい」って言ってもらいたいの。

女:その為に、私頑張るから


男:うん、分かった。

男:いいよ


女:ホント?!


男:△△の料理が美味しい事は知ってるから

男:その点は安心だけどね


女:ふふふ、ありがとう

女:〇〇さんって、やっぱり優しいのね


男:そんな事ないよ


女:ううん、ホント優しい。

女:でもね、今回は、普段よりもっと愛情込めて、美味しい料理を食べさせてあげる。

女:だから、楽しみにしててね。


男:分かった、楽しみにしてるよ


女:うれしい・・・

女:〇〇さん・・・


男:△△


女:大好き・・


男:俺も△△の事が大好きだよ。

男:いい誕生日にしようね


女:ふふふ、うれしい

女:じゃぁ、私の誕生日、楽しみにしててね


男:あぁ、楽しみにしてる


女:ふふふ


0:

誕生日の当日


△△の家、チャイムを鳴らす男


女:〇〇さん、いらっしゃい


男:△△、今日は、お招きありがとう


女:〇〇さん、ありがとう、今日は、無理言っちゃって、ごめんなさいね。


男:そんな事ないよ。

男:△△の手料理が食べられるって、すごく楽しみにしてたんだ


女:ありがとう、さぁ入って、入って


男:じゃぁ、お邪魔します


女:適当に座って休んでて


男:うん、ありがとう、でもその前に、はい、これ、誕生日プレゼント


女:え?

女:誕生日プレゼントは私の手料理って・・・


男:それは、それ

男:これは、俺が△△にプレゼントしたいから、買って来た奴なんだ

男:だから、受け取って欲しいんだ


女:まぁ、ありがとう・・・

女:今開けてみていい?


男:あぁ、いいよ


女:ふふ、楽しみ


(袋を開ける)


女:わー、イヤリング

女:綺麗・・・


男:△△に似合うと思ってさ


女:ありがとう・・・こういうのが欲しかったの


男:喜んでもらえて、俺も嬉しいよ


女:ホントにうれしいわ・・・

女:私、お料理頑張って作るからね


男:うん、楽しみにしてるよ


女:じゃぁ、適当に座って、テレビでも見てて

女:もう、そんなに時間はかからないから


男:うん、わかった


女:恥ずかしいから、部屋の中は、あんまりいろいろ見ないでね


男:はいはい


女:じゃぁ、支度するから、待っててね♪




女:お待たせ

女:食事出来たわよ


男:ありがとう、じゃぁ、食べようか


女:うん。

女:でも、まずは、食事の前に

女:んー


(唇を尖らして、キスのおねだり)


男:え? なに?


女:だから

女:ん-


男:はは、△△ったら

男:甘えん坊だなぁ


チュ


女:ふふふ嬉しい♪

女:じゃぁ、お食事にしましょ

女:今日のお料理は、ビーフストロガノフ、バターライス添えと、スモークサーモンのマリネサラダ、後は、スープとデザートね

女:飲み物は赤ワインでいい?


男:うん、お任せするよ。

男:なんだか本格的な料理だね


女:そりゃ、今日は特別な日だもん

女:〇〇さんに、美味しいのを食べさせてあげたいの


男:ありがとう

男:その気持ちが凄く嬉しいよ


女:〇〇さん


男:△△・・・


女:大好き・・


男:俺も・・・


女:さぁ、じゃぁお料理を運ぶわね


女:今、セッティングをするから、〇〇さんは座ってて


男:あぁ


(セッティングをする△△)


女:さて、こんな感じかなぁ


男:凄い豪華だね、どれも美味しそうだ


女:〇〇さん


男:なんだい?


女:見て、さっき〇〇さんがくれたイヤリング付けてみたの

女:どう?


男:似合ってるよ


女:ホント?


男:あぁ、とっても


女:嬉しいわ


男:△△、綺麗だよ


女:ありがとう

女:じゃぁ、お食事頂きましょ


男:あれ、カトラリーがないよ


女:あるわよ、ほら


男:だって、それは、△△のだろ?


女:違うのよ

女:これを、二人で使うの♪


男:え?


女:私が、〇〇さんに、「あーん」ってしてあげるから、一つでいいの


男:えーー、そんな事するの?


女:だって、私、ずっと「食べさせてあげる」って、言ってたもん、言ってたもん

女:ダメ?


男:いや、ダメっていうか・・・


女:こういうのが、したかったんだもん

女:誕生日だし、我儘言いたかったんだもん、


男:そうか・・・わかったよ。

男:勿論いいよ、△△の好きにして


女:ホント、嬉しい♪


男:でも、なんだか、照れちゃうね


女:照れてる〇〇さんも可愛い♪


男:へへへ


女:じゃぁ、まずはスモークサーモンのマリネからね

女:はい、「あーん」


男:あーん


女:どう?


男:美味しい

男:本当に美味しいよ♪


女:ホント、嬉しい

女:でも、お料理はまだまだ、これからですよ。


女:じゃぁ、次は、このスープも飲んでみて

女:熱いから、私がふーふーしてあげるからね


女:ふーふー


女:はい、どうぞ、「あーん」


男:あーん


女:はい


ゴクン


女:美味しい?


男:うん、とっても美味しいよ♪


女:嬉しい♪

女:私も食べていい?


男:勿論


女:じゃぁ、私もマリネ食べるわね

(もぐもぐ)

女:あ、ホント、美味しい、上手く出来て良かった♪


男:△△って本当に料理上手だね


女:〇〇さんに褒めてもらえると、とっても嬉しい♪


女:じゃぁ、今度は、ビーフストロガノフね


男:うん

男:色取りも綺麗で、凄く美味しそう


女:ふふ嬉しいわ

女:〇〇さんって、さりげなく褒めてくれるから、そういう所が凄く好き


女:これはライスを少し絡めて・・・

女:はい、じゃぁ「あーん」


男:あーん


女:どう?


男:うん、これもすごく美味しい


女:嬉しい♪

女:あん、もう、口の横に付いちゃったわね。

女:ごめんね、ちょっと待ってね。

女:これで、ふきふきして

女::はい、綺麗になりました♪


男:ありがとう


女:次は、どれが食べたい?


男:じゃぁ、今度は・・・

(よろしければ、演者さんの都合で続けてください)


(食事がすすんでいく)


男:ごちそうさま


女:お料理、どうだった?


男:とっても美味しかったよ


女:ありがとう♪

女:今日はとってもいい誕生日だわ

女:ありがとう、〇〇さん


男:俺の方こそ、美味しい料理をありがとう


女:うふ

女:次はデザートなんだけど・・・


男:けど?


女:デザートの前に・・・


男:前に?


女:ギュってして


男:△△は、甘えん坊だね


女:だって・・・


男:いいよ、おいで


女:うん


(ぎゅってする)


男:こうか?


女:うん


女:このまま、暫くぎゅってしてて


男:いいよ、△△が満足するまで

男:いつまでも、こうしていてあげる


女:嬉しい・・・

女:私、幸せ


男:△△


女:うん


男:大好きだよ


女:うん・・・私も・・・

女:ねぇ、チューして


男:この甘えんぼ


女:だってぇ


男:可愛いね、はい、チュ


チュ


女:フフフ、幸せ



(終わり)

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誕生日プレゼント Danzig @Danzig999

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