第3話
「こらぁー、すばるぅー!起きなさーい!!遅刻するわよぉーー!!」
「あ、あと10分、むにゃ................」
「そんなこと行ってる場合じゃなーい!さっさと起きる!」
「はいっ!!」
そう言って急いでリビングへ向かう。
ヤバっ、もうこんな時間!?ご飯食べる時間ないよ~。
「だから、あんなに起こしてたのにっ!」
「ごめんなさ~い!あっ、パン食べながら行くよ!!」
「いやいや、お姉ちゃん、少女漫画じゃ無いんだからさ............」
「あっ、おはよう桜!パン食べながら登校するって、一石二鳥じゃない!?」
「............なんか使い方間違ってるような気がするけど、まぁいってらっしゃい。」
「桜もね!いってきま~~す!!」
そう言って、私は勢いよく、玄関の扉を開けた。
高校へは、片道1時間程かかり、電車30分徒歩30分の丁度半分ずつ。
坂がとにかく多いから、体力の無い私には、きつい...................
でも、そんなこと考えてる暇はない!!行けるとこまで、走るわぁ~~!
10分後....駅に着いたわ!!まだまだ余裕よ。本番はここからだわ~
30分後....よし、高校の最寄り駅に到着!坂なんかに負けないわ!!
50分後....はぁ、はぁ..........まだ着かないのぉ...........?も、もう無理。足が.........
60分後..........................つ、着い................し、死ぬ........................
何でこんな変なところに高校建てるのかしら?もうっ!!坂は多いし、階段は無限に続くしぃ~~~~~~~~~!!
はっ!ダメだわ、こんなこと言ってたら、愚痴が一生続いちゃう。
気を取り直して、今日も1日頑張るぞぉ~~~!!
もう、登校で1日の体力の8割使っちゃたけど..............
「おっはようございまっっ~~~~~す!!」
「おはようございます!桜先輩!
先輩、今日も遅刻しそうになったんですか??」
「な、何故それを...............というか、桜ちゃんなんで2年生の教室に!?」
「すばる先輩............ここ、1年生の教室です。先輩、遅刻しそうになったら、慌てて来るから、周りが見えて無くて、毎回毎回、教室間違っちゃうの最近は直ってきたと思ってたのに!!.............あっ、急いで!チャイムなっちゃいます!!
また、お昼休みにぃーーー!!」
「ごめんねぇぇぇ~~桜ちゃん、また会う日までしばしの別れだぁぁぁ!!」
桜の友達で、1個下の後輩の桜ちゃん。私があーたんについて、熱く語って、とにかくおすすめだから1回調べてみて!!!と紹介したら、桃ちゃんもあーたんにハマり、それ以来、私を師匠兼姉のように慕ってくれるかわいい後輩ちゃん!!
先輩の私が迷惑ばっかかけてるから気をつけないとっ!
教室が見えてきた!!
「すばるうぅぅ!!早く早く!もうなるぞぉぉぉ!」
先生が扉から、ひょこっと顔を見せて廊下に叫ぶ。
「や、やばいぃぃぃぃぃぃぃ」
今ある体力を使い切って、なんとか、教室に入ることが出来た。
よし、今度こそ、「おっはよ~~~~うございま~~~~す!!」
「「「「おはよーう」」」」
キーンコーンカーンコーン
「本当にっ、ギリギリセーフだった!!もう無理、動けない.........」
「....................若干、危なかった奴もいるが、遅刻欠席共に0と。
よし、ショート始めるぞぉぉーー」
................まったく、登校は戦争ね.................
幸せにあふれたオタク人生 244 @244k
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