第2話
「たっだいまぁーーー!いやぁ、楽しかっ.........お姉ちゃん!?どうしたの!?」
「うっ..........アニメが良すぎて、感動してるの。何で最後、ハッピーエンドじゃないのぉ~~~~。グスン.............」
「もう、驚かさないでよ!!まぁ、何も事件が無くて良かったよ。
あっお母さん、ただいまぁー!」
「あら?桜、お帰りぃー。お父さんもうすぐで帰ってくるらしいから、ご飯にしよっか。すばるも!!もう、テレビ消してぇー!ご飯の時くらい、携帯も使わんとき。」
「はーい。」「了解ですぜぇ、社長!!」
そう言って、席に着く。お父さんが仕事で遅くなったり、桜のじゅくが遅くなるときを除いて、家族4人で夕食を食べるというのは、我が家のルール。
他の家庭が、どうしているのかは知らないけど、けっこうこのルールは重要視されている。お父さんもこのために、毎晩早く仕事を切り上げて帰ってくる。
家族団らんの時間を長く、大切にしたいという考えから出来たらしい...........
物心つく前からあったから、いつ始まったのかは覚えていない。
「すばるっ!?また、あんたぼーっとしてぇ!ほらっお皿並べて。」
「あっすみませんぜ、社長!」
「社長ちゃう、若女将と呼んで!!」
「.........若?!?」
「..............なによ?」
「いやっなにもないです、若女将様!!」
「ふふふ、よろしい。」
桜が何か冷めた目で見てくる。あれれ~~??なんでそんな目で見つめるのぉ~??
私分っかんないなぁ~~~。
そんなことを考えていると、ドアが開く音が聞こえた。お父様が帰ってきたらしい。
「たっだいまぁ~~~~!!」
「「「おかえりなさぁーい」」」
「会いたかったぞぉ~~~日向ちゃーん(お母様のこと)、すばる、桜~~!!」
「ハイハイ、ワタシモヨーーーー」
お母さん、めっちゃ棒読みじゃん!
「朝、行くとき会ったけど?」
桜さんや、その冷静さは、遺伝かい??
こうなれば、私の出番ね!!
「お父様~!私は会いたかったわぁ~~!!」
「すばるぅ~~~!!お父さんも会いたかったぁぁぁぁぁ!!!!」
ハグしに行こうとしたら.........
ズデン!!!!
痛たた.......こけてしまったわ.......
「だ、大丈夫か!?」
そう言って、お父さんが手を差し出してくれた。
「うん。大丈夫よ!ごめんごめん、ありがとう!」
「もう!そんなに慌てるからでしょう!!」
「そうそう。お父さんもお姉ちゃんももっと落ち着きを持って!
いい歳なんだからさ........」
キィぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
2人して!そんなに言わなくても.........
お母さんと桜は、似すぎなのよ!
まぁ、でも確かに、お父さんはちょっと元気すぎるかもしれない........
私も、よく気は合うけど、私自身はクールビュティーで、こんなにも落ち着きがあるのに...........
「お父さん、言われてるわよ。」「いやいや、すばるが言われてるんだよ」
「「2人のことを言ってるのよ!!」」
「「ご、ごめんなさい........」」
やっぱり、お母さんと桜、似すぎじゃね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます