幸せにあふれたオタク人生

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第1話

「ふおぉ~~~~!!!つ、ついに当選してしまいました!!

あーたんのサイン入りタスペトリー!!!!

応募し続けて早、3年。もうダメかと諦めていたところに光がぁーーーーーーー!!!!!」


「ちょっと、すばる!近所迷惑でしょ!?静かにしなさい!!」


「だ、だってお母さん、あーたんのサイン入りだよ!?

超絶レアだよ!?奇跡だよ!?叫ばずにはいられないよぉ~~!」


「あんたがずっと応援してる声優さんのグッズ?良かったじゃない。

でもねお母さん、そのくらいの情熱で勉強に取り組んでくんでほしいなぁ!」


お母さんが何か言っているけど気にしない、気にしない!



あっ、私の名前は、安達すばる。現在、高校2年生のjkというやつであります!!

趣味は、あーたんのグッズ集めと推し活ですっ!!


あーたんというのは、私がアニメを通じて中学生の頃に出会った、青山明日人という声優さんで、歌を挙げれば、瞬く間に100万回再生。

あーたんの演じたキャラクターのグッズは即完売。

最近は、ドラマなど多方面で活躍する、大人気声優さんなのです!!


アニメの初出演と私が初めて見たアニメが同じで、無名な頃から知っているから、皆に知られるほど有名になったのは、嬉しくもあるけど、少しさみしくもある……


でも、これからもビックになって活躍してほしい!!














=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =



あーたんの紹介はこれくらいにして、あーたん初主演のアニメでも見に行きますか!


そう言って、リビングに向かうと、妹の桜が既にテレビを使っているではないか!?


「桜ちゃ~ん、もう十分堪能できたしょ?そろそろ変わって~!!」


「嫌よ。お姉ちゃんまた、あーたんの見るんでしょ。いつでも見れるじゃん!!

私のは、今放送されているこの時しか見れないの!!」


「そ、そんなこと言って........録画してるから、良いじゃない!!

ドラマも良いけどさぁ、あーたんはもっとキラキラしてるから!!」


「意味分かんないし。あと、20時間後くらいに代わるから~。」


「そ、そんなに長い時間待てないよ!?明日になるじゃん……

また、そんな意地悪言ってぇ~~、こんのぉ~!!」



ポコポコポコポコ!!!



「いや、全然効いてないし。それどころか、マッサージみたいで気持ちいいよ。」


「ぐぬぬ…………

!!  これならどうだっ!!こちょこちょこちょぉ~!」


「あはっ、ちょ……やめてよ、お姉……あはははっ!!

ぎ、ギブアップ!!!!!!!」


「ふっふっふっ、正義は勝つのさ!!!!!!!」


「もう、しょうがないなぁ。あっ、もうこんな時間。出掛けてくる~」


「それなら、最初から代わっても良くない!?むぅ~!!

もう、いってらっしゃい。未玖ちゃんとだよね?

私は家でスローライフを送ってるからぁ~~!」


「まぁ、お姉ちゃん友達いないもんね。」





「………………桜ちゃん?冗談でもそういうこと言ってはいけないよ?

知らない間に、相手のことを傷つけてしまうことだってあるからねぇ??

あと、お姉ちゃん、友達はいっぱいいるからね??

毎朝、教室に行ったら、胴上げされてるんだから…………!!!!!!!」


「はいはい。そういうことにしておくわ。」


「ぐぬぬ…………解せぬ…………」











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