あとがきの中で生きている

冬槻 霞

第1話 あとがきの中で生きている

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――――今日は土曜日だった。

    それでもわたしは制服を着ていた。


 大人たちは真っ黒な礼服を着ている――喪に服している。漏れ出す嗚咽は、同級生のものかもしれないし、死んでしまった彼女の両親のものかもしれない。べつにどちらでもいいと思った。だって彼女が死んだのは、誰も彼女を理解していなかったからだ。


 部屋の真ん中に置かれた棺の中で、彼女は目を伏せて静かに眠っていた。真っ黒な艶やかな長髪は、揺れることも辞めて横たわっている。もう二度と起きることのない彼女の表情は、これまで見たことのある彼女の貌の中で、一番穏やかで、わたしには美しく見えた。


 ―――どうしてわたしは、彼女を一人で逝かせてしまったんだろう。


 わたしたちは二人で死ぬと約束していた。それを果たすために、着替えと僅かなお金だけを持って列車に乗り、親も友達も将来も置き去りにして、人生で最後の旅を始めたのだ。


 そうして最後の瞬間も、一緒に手を繋いでいたはずなのに――わたしだけが生き残り、彼女だけが死んでしまった。


 紙がめくれているようだった。ぱらぱらとページがめくられる音にひどく似たそれは、焚火が仄かに弾ける音に似ていた。その音が、ずっとわたしの鼓膜に残り続けている。


 二人で一緒に死ぬために、二人で旅した記憶が脳裏を過る。



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 小説家を辞めたのは、半年くらい前のことだったと思う。


 わたしの母親は小説家だった。あまり本を読まない人でも名前は聞いたことはあるか、はたまた映画で見たことがあるくらいには有名な女流作家。それがわたしの母親だ。だから内向的で友達作りが下手だったわたしが、母親を真似して小説を書き始めたのは順当だった。


 最初は良かった。――ほんとうに、最初だけが良かった。


 小説を書くのは楽しかった。会話と違って時間はたっぷりあるから、自分が言いたい気持ちを丁寧に言えるし、多彩な比喩を使えば宝石でも作っているような気分になった。べつに自分に才能があるとは思っていない。小説家になるつもりだってなかった。ただ、普通の人が会話で気持ちを表現するように、わたしの場合は声ではなく文字だっただけ。


 それでも、大半の人にとっては「才能」に見えたらしい。


 いち早くそう思った母は、わたしに小説を教え始めた。正しい言葉遣いや、バランスのいい構成、読者を楽しませるコツ、登場人物の設定について……そうしてわたしに、小説家になるために必要なことを、まるでこれが義務だというような熱意で教育を施した。


 実際、結果は伴った。中学生だったにも関わらず、わたしの書いた小説は新人賞を受賞し、以降も何本も出版した。ネットでも好評で、母親の名前を広告に使ったわたしの本は売れた。


 でもあるとき、気が付いてしまった。


 ―――これはもう、わたしの小説じゃないって。


 わたしはべつに、誰かに向けて小説を書いていたんじゃない。自分の気持ちを、自分でしか出来ない形で表現していただけだ。誰にも見られなくたっていい。ただその物語を書き終わった瞬間に、心が満たされるならそれで良かった。金も評判も、社会評価も――そんなのは全部勝手に後から付いてくるものだったはずなのに、いつしかわたしは、付いてくるものを追うようになっていた。……わたしのための作品は、誰かのための作品になっていた。


 だからわたしは小説を辞めた。


 最初はただ小説家を辞めて、また昔みたいに「自分のため」に小説を書こうと思った。 ――ネットに投稿して、たった一人の感想に喜んでいた頃のわたしに戻ろうとした。


 だけど、母に教え込まれた技術がわたしの脳みそを蝕んでそれも出来なかった。ずっと大昔の芸術家の誰かが、技巧的になっていない作品の方が熱意があると言った。


 だからたぶん、これは自然なことなんだろう。


 食べ物の賞味期限が時間経過で切れてしまうように、わたしがわたしのためだけに作れる時間は終わってしまったのだ。


 それでもう、死んでしまおうと思った。賞味期限が切れたまま、残りの人生を惰性で生きて腐っていくのなら、まだ辛うじて美しい形を保っている状態でこの世界から消えたかった。


 それでわたしは、ずっと機会を探していた。なんでもいい。車に撥ねられそうな子ども、降ってくる鉄骨にぶつかりそうな女性とか、線路に落ちたお年寄り――なんでもいいから、自分が死ぬための理由を探していた。賞味期限ぴったりに捨て損ねたわたしの人生に、次の捨てる機会が欲しかったのだ。


 ―――そうして出会ったのが、同級生のエマだった。


 彼女とは学校の図書室で出会った。小説家という立場故だろうか……なんとなく図書委員を選んだわたしは、その日、特にやる仕事もなくて図書室をふらついていた。


 そして、わたしの本を読んでいた彼女と会った。

 自分の本だ、と思ってまじまじと見ていたわたしに、エマは言った。


「この本もつまんないね。技巧的で冷めてる」


 あまりに端然とした物言いに、これが初対面なのはわたしだけなんじゃないかと思った。

 この本ということは、他の作品もつまらなかったということだろう。


 確かにわたしも、技巧は忌み嫌っている。この手と脳に染み付いて取れない母からの呪いを出来ることなら解呪したいとさえ思う。だが同時に、技巧はわたしが熱と引き換えに得た唯一のものなのだ。取り替えたものがゴミだと言われたようで――熱を手放してしまったわたしを貶すような言葉に、わたしも反駁する。


「冷めてるのは尖ってるから。熱されてる刃なんて折れるか曲がるよ」

「だから君は折れてしまったの? ―――最初の小説は、あんなにも美しかったのに」


 わたしの欺瞞を易々と剥がし、エマは悲しそうな目で見上げてきた。

 その瞳に映るわたしは現在のわたしを映している。だけど本当に見ているのは、今のわたしを形作っている過去のわたしなんだと思った。


 彼女は――エマは、わたしが技巧と引き換えに失ってしまった熱を欲していた。


 自分でも分かっている。最初に賞を受賞したあの作品――きっとあれが、わたしがわたしのために小説を書けていた最後の瞬間だ。死んでおくべき唯一の機会だった。


 今のわたしは、つまらないエピローグをだらだらと書いているに過ぎない。


 終わらせてくれるのなら、デウス・エクス・マキナでも唐突に降る隕石でも――自殺でも、本当に何だって良かったのだ。


 わたしはその日を境に、エマと話すようになった。出会い方としては、最悪の部類だろう。だけど、エマは他の人たちとは違って、わたしが作品に込めていた熱意やテーマを、誰よりも目敏く見つけてくれていた。わたしが母に教わってやっていた「読者の感情を揺さぶる手法」なんてものも「大衆向けの俗っぽいコーティング」だと吐き捨て、わたしが本当に書きたくても書けなかった「わたしの気持ち」を言葉にしてくれた。


 傍から見ていると、不思議な関係に見えるそうだ。前に「エミは自分の書いた本を馬鹿にする人となんで一緒にいるの?」と母に言われた。それを言ったら、エマはわたしにこう言った。


「芸術は一人ぼっちの宗教なんだよ。みんな自分だけの神様を信仰して、それを書いている。浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んでるならまだしも、深海まで落ちれば食い合うのは当たり前だよ」


 つまりエマにとって感想というのは、わたしに対しての最大限の敬意であり、同時に願いでもあった。わたしが昔みたいな作品をまた書けるようになるのを祈り、身に纏った大衆性という外殻を引き剥がそうとしてくれていた。そしてそれは、わたしが望んでいることだった。


 それでも死のうと思ったのは、わたしが泳ぎ疲れてしまったからだ。


 深海の水圧に耐えられなくなり、泳ぎ方も見つけられなかったわたしに、エマは一緒に死んでくれると言った。たぶんエマの方も、これ以上堕落していくわたしを見たくなかったのだ。


 もちろん、エマの家庭の内情もあるとは思うけど。



――――そうして二人は、命を絶つ最後の旅に出て。

    一人だけが生き残ってしまった。



       …



 彼女の遺体が入った棺が中に入れられ、火葬が始まった。

 図書室で……初めて彼女と出会ったとき、わたしは、彼女になんて言ってあげれば良かったんだろう。

―――もう小説なんて書かなくていい。

 そう言ってあげたなら、なにか変わっていたのだろうか。

―――母親なんて関係ないよ。

 たったその一言を言うだけで、彼女が抱えていた想いに答えられたのだろうか。

 一人取り残されたわたしは、灰になっていく彼女に囁いた。



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 微かに青みがかった夜空には、白い光の粒が散らされている。地球に届く星明りは、広大な宇宙を数百年、数千年間も旅してきた孤高の旅人だとエマは言っていた。だというなら、この美しさにも説得力が帯びる。芸術作品が古ければ古いほど希少価値を帯びるように、星明りも古びていると思うだけでより美しい輝きを発し始める。もちろん、エマには口が裂けてもそんなことは言えない。言えば「芸術は骨董品じゃない。時間経過で価値が生まれてたまるか」と怒るだろうから。


「はい、エミ。あとはわたしがやるから」


 そう言って、エマはわたしにジュースをくれた。ちょっと変な味がする、でもまあ飲めないわけじゃない味だ。灯油を運ぶ重労働も終えたこともあり、すぐに喉を滑り落ちていった。


「よし……あとは、掛けるだけだね」


 エマはバッグの中から、その燃やしたいものをそっと積み上げていく。大切そうに。別れを惜しむように。感傷的に。でも対照的に表情は嬉々としているのだから不思議な光景だった。


 積み終えたそれの上から、エマは灯油をかけていく。周到に。淡々とこなしていく様を見て、エマが死ぬ方法を用意してくれたというのも、やっぱり本当なんだなと今更ながら思った。


 それの前に立って、わたしとたちは手を繋いだ。

 そしてエマは、ライターを投げ入れた。


 溢れんばかりの星空の下、硬いアスファルトの上で燃え上がったのは――これまでの人生でエマが書いた小説だった。分量はスーツケース一つ分。データ化すらされていない、この世界で唯一無二のエマの小説が燃えていく。エマがその手で燃やしたのだ。


 わたしの隣で、エマは陶然とした貌で炎を見つめている。


「前にわたしが話したヘンリーダーカーのことは覚えてる? 世界で最も長い小説を書いた人。芸術家。……彼はね、死ぬその時まで、誰にも小説を見せなかった。自分のためだけに小説を書き続けたんだよ。

 エミ。わたしはヘンリーダーカーになりたい。お金も名声も、何もかも捨てて、自分のために小説を書きたい。だから死ぬ前に、自分がこれまで書いた小説は全部燃やしたかったんだ。綺麗だと思わない? わたしがこれまで書いてきた作品が、時間が、情熱が、芸術というこの世で最も尊いものが、この一瞬に凝縮されて作られた炎の光――これがわたしの芸術だよ」


 眩い炎に包まれるエマの小説を、わたしは静かに見つめていた。きっとあの中には、エマの心象や内情をそのまま吐き出した作品もあるに違いない。母親が教師で勉強ばかりを強いられ、芸事を習わせてもらえなかったから小説を選んだことも。今話してくれたヘンリーダーカーに対するエマの憧憬も。―――何もかもが、一瞬の炎に凝縮されていく。


 美しいと思った。

 でもそれ以上に、寂しいとも感じた。

 激しく燃え上がって、やがて朽ちていく炎がエマの命そのものに思えてしまったのだ。


 わたしは、泣きそうになっているのだろうか。身体の中が熱い。緊張のせいか、頭の芯までぐるぐるとし始める。


「……ねえ。エミは、芸術が人を作るんだと思う? 人が芸術を作るんだと思う?」


 それは、エマから何度も聞かされたオスカー・ワイルドの話。


 ―――人生は芸術を模倣する。


 芸術は人生を模倣して作られるのではなく、人生が芸術を模倣するのだという。


「わたしもそう思っているんだ。―――人生は芸術を模倣する。だから今のエミの人生は――小説に技巧を凝らすようになったのは、エミが見てきた作品のせいなんだと思う。だからね、どうかわたしの作品を模倣してほしい。それで、エミが本当に書きたかったものを書いて」


 言われた意味を理解できなかったのは、ひとえに、眩暈で思考が崩れていたから。

 激しい吐き気と眩暈で倒れそうになったわたしを、エマが抱き留めてくれる。彼女の足元に転がるジュースのボトルが、怪しく炎の光を映していた。


「え……ま……?」


 夜空と炎とエマが絡み合っている。世界とエマが一つに混ざる。

 わたしの人生にエマが溶けていくのを感じる。

 エマは、今にも泣き出しそうな顔になりながら囁く。


「……エミ。わたしは、エミの書いた小説を愛してるんだよ。初めてエミの小説を読んだ時、訳もわからず涙が零れてきた。それまで勉強だけが人生だったわたしに、小説が、芸術がどんなに美しいものなのか教えてくれた。わたしの目には、花や星や海よりも、ずっと尊くて美しく映ったんだ。わたしにとって、あなたが神様だったんだよ」


 どこかで聞き覚えのある感想に、わたしは目を見開いた。


 だってそれは――わたしが、人生で初めて貰った感想だったからだ。

 小説を書き始めて間もなかった頃、ネットに上げた小説に、知らない誰かがくれた感想。


 ―――エマはずっと、わたしが変わってしまう前から、わたしを見てくれていたのだ。


「ヘンリーダーカーは死ぬことで『最後の瞬間まで自分のために作品を作り続けた芸術家』になった。人生が芸術を模倣するのなら、人生だって芸術なんだよ、エミ」


 だって芸術は模倣から始まるんだからと、エマは世界に正しさを教えるように言った。


 エマは服の内から小瓶を出して、中に入っていた錠剤をラムネのように口に入れた。わたしが飲んだものと同じジュースでそれを流し込み――震える手でわたしを抱きしめた。


「わたしの神様。どうか、あなたがわたしという作品を模倣して……いつかまた、自分のために作品を作れますように」


 殉教的なまでの笑みを浮かべ、エマがわたしに笑いかける。


「さよなら、エミ」


 愛してると聞き間違えるほど切実に、穏やかな声音でエマはわたしの耳元で囁いた。


 彼女が笑った顔は、暗い森の中で月明かりでも見つけたみたいに綺麗だった。

                                  

                           ――――暗転。



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――――今日は月曜日だった。

    だけどわたしは制服を着なかった。


 悲々かなかなと、ひぐらしが夕景の中で鳴いている。一日の終わりを世界の終わりだと勘違いして、もっと何か出来たんじゃないかと嘆いているようだった。


 エマの葬式は終わったというのに、世界は終わらずに続いていた。わたしだけが死なずに、今もまだ生きている。生き残ってしまったのだ。かといって、学校にも行かなかった。最後にエマと会った時の服である制服を、登校で使って上書きしたくなかったのだ。


 窓から差し込む夕景は、いつの間にか、真っ暗な夜闇に変わっていた。星明りも月明かりもない、墨のように冷たい黒色だ。


 わたしは適当な嘘を吐いて家を出たけど、エマは違ったようだった。エマが残していた遺書には「エミを騙して道連れにする」と書かれており、わたしはエマの親には責められるどころか、むしろ謝られてしまった。


 つまりエマは、最初からわたしを置いていくつもりだったのだ。

 一緒に死ぬという約束さえ、なかったことにして。


「……勝手だ。勝手だよ、エマ……わたしを、置いて行くなんてっ……」


 夜の寂しさで溺れたわたしの喉から、涙の混じった声が漏れる。

 エマと二人の旅は、わたしの人生にとってエピローグだったのだ。

 幼少期は美しい自分を持っていた芸術家の主人公。だけどいつしかそれを失い、死ぬ機会を探しているそのとき、エマという同志を見つけて最後の旅をする……あのまま死ねたら、わたしの人生はもっとも幸せで、綺麗な形で終われたのに。


 わたしという物語は、もう取り返しがつかない形で、エピローグを書き損じてしまったのだ。


 わたしは机の上のカッターを手に取る。そして手首に当てた。これで死ねるかは分からない。だけど、ただ目的も意志もなく、だらだらと腐って生きていくよりかはマシだろう。


 そして、カッターを引く瞬間。

 開けっ放しになっていた窓から、強い風が吹き付けた。


 止められたことに苛ついて、そちらを見ると――机の上には、厚い封筒が置かれていた。


 わたしはベッドから腰を上げ、それを持ち上げる。かなり重い。到着した日付は、わたしとエマが旅に出た朝に届いたようだった。差し出し人は、書かれていない。


 不思議に思いながら、わたしは手首を切るはずだったカッターで、封筒を破った。


 月明かりが差し込んだ。


「これ……」


 中に入っていたのは、数百ページにも及ぶ小説の原稿だった。原稿用紙に手書きで書かれたそれは、まるで神様に向けて書かれた聖典のように、厳めしくて、美しい様相をしていた。


 右下には―――エマの名前が書かれていた。


 それを見た瞬間、涙が勝手に溢れてきた。

 原稿を汚したらダメなのに、勝手に頬を伝って落ちてしまう。


 エマは――『エマ』という作品をわたしに見せて、わたしがわたしのために書けるようにしようとした。

 だからこの原稿を残したのだ。だってヘンリーダーカーも、死後に原稿が見つかったから。エマが死んで、わたしが原稿を見つけた今この瞬間に、エマという少女の人生が作品になった。


 そのためにエマは、わたしを置いて一人で死んでしまったのだ。


 ぼろぼろと零れ続ける涙を拭いながら、わたしはエマが残した小説を読んでいく。彼女が誰にも見せたことがなかった――世界でたった一つの、自分のためだけに作った作品に触れる。


 わたしの人生は、エピローグでは終わらなかった。


――――だからわたしは今、あとがきの中で生きている。


 ならこれからは、自分の気持ちや感情を素直に表現してもきっと許される。だってわたしの物語じんせいは、エマとのあの旅で既に終わっているのだから。ここから先は、物語じんせいとは関係ない――作者わたしが自由に書いていい余生あとがきなのだ。


 この作品を読み終えたとき、わたしはきっと、わたしのために小説が書けるようになる。


 だから、いつかまた、エマと最後を共にしたあの星空の下に行こうと思う。

 それでエマがやったように、わたしはわたしの作品を燃やすのだ。


 月明かりだけが光る部屋の中で、わたしはエマの小説を読み続けた。

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