桧山は、初登場時はなんて酷いやつだと思っていました。しかし八手一族の背景を知るにつれて、自分が同じ立場になったとき、彼のようにならないとは言い切れないなあ……と考えさせられる存在になりました。
八手一族も傷つき疲れ果てている。これ以上深い闇に落ちてしまう前に、僅かでも救いが見出だせることを願っています。
作者からの返信
ありがとうございます!
嫌われ要素しかない桧山ですが、ああいう風になるしかなかったどうしようもなさがあるのも確かなので、その辺りを汲み取って頂けて、大変嬉しく思います。斜陽を迎えている八手一族がこのまま闇に落ちて消えるか、それとも、伊織が願ったようにその先へと向かっていけるか、作者も是非知りたいと思います。
八手と斗和田、双方に双方の思惑や歴史があり、それ故に反感や排他が生まれ、虐げる側と虐げられる側を作ってしまう…清十郎と伊織の会話から浮き彫りになるこの世界の「当たり前」が胸に迫ります。
それでも普段通りに健気で素直な三朗の姿に、落涙を禁じ得ませんでした。彼が無事で良かったと単純に思えますし、二人の様に、水守を慮ってくれる存在がとにかくありがたくて嬉しいです。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます!
伊織と清十郎は、第一部の八手一族における清涼剤ですので、登場してくれると作者もホッとします。
最悪の形で出会うしかなかった八手一族と水守家ですが、その関係が、彼らのような存在によって変化してゆけるか否か、また見守って頂けると嬉しく思います。