第22話 瞳の憂鬱 ①

私は、この仕事向いているのだろうか?



「朝から顔浮腫んでいるぞ!……どうした?」


この施設は、確かに良くなった!……この菱水 龍って言う男の子のおかげで。

「大丈夫ですよ」

「敬語は、喋るな!気持ち悪い!」

「急に何ですか⁉…怒り始めて」

「怒っては、いないし、体調が悪いなら無理しなくて良いんじゃないか?」

「悪くありません‼」

「なら!その疲れ切った顔で俺の前で仕事しないでほしい…迷惑だから」

迷惑と言われなんか自信を無くした。

藤田 隆之が現れる。

「大丈夫ですか?…根津さん?」

「藤田さん…はい……私って」

「なんかありましたか?…龍君は、きっと気づいていると思いますよ」

「えっ⁉」

「私は、あんな言い方をしなくて良いと思うのですが龍君なりに気を遣っているんですよ」

「そうなんですね!」

「ワタクシからも言っときますね!もうちょっと優しく言ってあげる様にと」

「大丈夫です…ありがとうございます」

「あの年齢ですもん!…とんがっている性格は、若い証拠…もちろん根津さんも若いんですから自信を持ってください」

私は、龍君と藤田さんに心配をかけていることも知らず仕事をしていたんだ。

最後は、藤田さんに作り笑いをして去った。


私は、何をしたいんだろう?

「あら瞳ちゃん!おはよう」

「おはようございます…浪川さん」

「そうそう!聞いた?龍君のおかげで、ここの施設寄付が増えたんだよ!凄いね~あの子」

何だろう?この気持ち…なんか気持ち悪い。

「瞳ちゃん?どうしたの?」

「あ!…いえいえなんでもないです」

何だろう?…龍君に対してこの気持ち悪い感覚…。

「瞳ちゃん具合が悪かったら無理しちゃ駄目よ!」

「ハハハ…ありがとうございます」

「はい!これ!」

「これは?」

「私の幼馴染が作った新作おはコロ!…龍君がアイデアが出して今それでバズっているって言うのかな?…バズっているらしいのよ!」前

「バズっているんですね」

「疲れている時が甘い物が食べるのが一番‼…」

「そうですね」

皆に心配かけてばかりでバカみたい!子供達に見せたら私自身が前に進んでない気がする。


後ろからミラちゃんが瞳を抱きつく。

「きゃー!」

「ヘロ~」

「なんだ!ミラちゃんか!びっくりした~どうしたの?」

「おソト…あそびたい!」

そうね!変な悩むよりかは、気分転換大丈夫よね。

「よし!一緒に行こう!」

「イエス!」


遠くから見守る龍が存在し、後ろから、藤田が現れる。

「龍君!お話しがあります」

「藤田さん…これ見たことあります?」

退職願の封筒を持つ龍。

「何ですか!?それ!?」

「これ!瞳の机の引き出しの中に入っていた」

「根津さんの引き出しの中!?…って勝手に人の机触っちゃダメでしょ」

「藤田さん!瞳の様子がおかしいとか思わなかったのですか?」

「私は思っているところは、確か…けど龍君あの時は、心配しているとは言えあんな言い方は、良くないですよ」

はぁ~、いちいち人の気持ちを考えるのがめんどくさい!いい大人が何を考えているのやら!。

「ちょっと!龍君!聞いているのですか!?」



瞳は、ベンチを座りミラの遊びを見守る。

そして、スマホをいじる。


私…子供達に好かれているのかな?


ミラの存在が消えた。

「あれ?ミラちゃん!?」

大変だ~!?。







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大人は、信用出来ない @kishi7712

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