第21話 新商品の開発②

今朝…テレビを観ていたら、急に日菜が大きい声を出す。

「あー!!ゴンちゃん見てみて!」

「朝からうるさいな~!俺は、眠いんだよ!」

テレビを付けて観ると有名なパティシエ兼経営者である、真田 憲武が映っている。

「あれ?のりちゃん映っている久々観たわ」

「ん?知り合いなの?」

「そうなの?やっちゃん」

「幼馴染って言うのかな?昔は、泣き虫で優しい子でね」

「へぇ~~」

「やっちゃんの方がお姉さん?」

「そうだよ!昔からあのまま…いじめられている理由は、オカマって馬鹿にされてそのキャラとして誰も受け入れてくれなかったのさ」

「ケーキを作り始めたのは、いつ?」

「それは、私にも分からないな~いつからだろう?」


「中学2年の頃だよ」

真田 憲武が現れる。

「私は、あまり才能って言うのがなかったけどね!ケーキ作りは、夢中でいられた…久々にやっちゃんのお弁当食べたくてお弁当屋に行ったら無くなっててビックリしたわ!」

「あれ?いらっしゃいよくここが分かったね」

「いろんな人に聞いて探したわよ!でも元気そうで良かったわ!……それに日菜ちゃんにゴンちゃん…あなた達は、ここの施設の子なんてびっくりしたわ」

「のりちゃんも元気そうでって言いたいけどあなたやせた?顔少し小さいよ」

「おじさん!何しに来たの?」

「コラまずは、挨拶でしょ?…おはよう」

「おはよう……ございます」

「声小さいわね~男なんだからもっとシャキッとしなさい‼」

「いや!オカマには、言われたくはねぇよ!」

「おはようございます❣」

「あら日菜ちゃん大きい挨拶出来たね~とても元気があっていいよ~」

「結局何しに来たんだよ?」

「あら!丁度良かったわあなた達にお礼を言いたくて!新商品も持ってきたわ!」

「うわ~美味しそう!…おじさん!これ日菜が食べていいの?」

「もちろん!」

「やったー!」

「日菜ちゃんおやつは、後にしましょ!朝は、ごはんが食べれなくなる」

「泰子ちゃんの料理食べてみたいわ!最近弁当ロスだもの!」

「嬉しいね~」

「でも!ここの施設よく潰れなかったね…」

「それどういう意味?」

「あら!失礼な事を言ったかしら…本当かどうかは、知らないよ!…裏では、菱水財閥がなんかしら関わっているって噂よ…ここは、経営者が変わったの?」

「のりちゃん…経営者は、目の前にいるゴンちゃんよ」

「おじさん!…菱水財閥が関わっているってどういう事だ?」

「え?ゴンちゃんあなたここのオーナー!?」

「そんなのどうでもいい!どう関わっているんだ?」

「そこは、わからないわ!…ゴンちゃんあなた歳いくつだい?」

「16歳」

「そう」

「なんだよ!俺だって分かっているんだ!…ほっとけ!ここの経営なんて向いていないんだ!」

「誰もそんなこと言ってないわ!」

「そうよ!…ゴンちゃん弁当屋から救ったのは、あなたよ!誰も経営者に向いていないなんて言ってないわ!」

「そうなの?…ゴンちゃん凄いじゃない!…泰子ちゃんを雇ってくれたなんて素敵だと思うわ!幼馴染として嬉しいもの!」

「親父とは、関わりあるか?」

「親父?…ゴンちゃんあなたの苗字菱水?」

「そうだ!」

「驚いたわ!まさかここの施設が復活するのは、ゴンちゃん…あなたがカギね!」

「どういう事だ?」

「菱水は、気に入らない企業をどんどん潰していたわ!…けどゴンちゃんあなたは、違う素質は、あるわ!」

「は?意味が分からない!」

「いずれ分かるわ!…まだあなたは、これからがある!」

「……」

「日菜ちゃんもそうよ!……泰子ちゃん他の子は、あと何人いるかしら人数分新商品の物を作って送るわ」

「まあ!のりちゃんありがとう」

「それに!お陰様でテレビでも影響があって私の経営がうまくいかせてもらっているわ!…ここの施設を何割か多く寄付するわ」

「あなたのお店潰れても知らないよ」

「可愛くないわね~!心配しなくて大丈夫よ…あなた達を見て初心に戻れた気がしてとてもワクワクしてるわ!…お互いに頑張りましょう!」





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