第111話 じゃんがら

世界が広がるのをやめた


急に不安になり

その気持ちをもてあましている


星を頼りにしていたのに

流れてゆき

蒼月だけとなり


冷たい雨夜を

ダンゴムシのように

丸まって

うん、うんと唸りあげる


山頭火のウタが身に染みる







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ウタ 菜の花のおしたし @kumi4920

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