11月の風
「11月の風」
11月の昼の風が好き
生暖かくもなく
冷たすぎでもない
優しい風
その穏やかな風に抱かれることが
僕の密かな癒やしです
「静寂」
地に落ち朽ちていく枯葉
命尽きる虫たち
巣穴に身を潜め春を待つ獣
森に静寂が訪れた
森は今
僅かに残る
眠らぬ者たちだけの世界だ
「いびつな砂時計」
吐息で窓を曇らせ
オリオンを指でなぞる
このいびつな砂時計は
決して止まることなく
長大な時間を刻み続けている
「手のひらの月」
水をすくい
手のひらに月を浮かべる
顔を近づけると
手のひらの月は
艶やかに微笑んだ
詩集 かいばつれい @ayumu240
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