第1話 ふたつの毛玉への応援コメント
企画にご参加頂きありがとうございます!
のどかさや方言から、作品の雰囲気がしっかり構築されていて素晴らしいです。
文章もすごく豊かで読んでいて感心しました。
読みやすくて良いですね。
応援しています!
作者からの返信
ありがとうございます!
出だしの部分、かなり苦労しました。
あたたかいお言葉、感謝です🐾
第1話 ふたつの毛玉への応援コメント
いやぁ...描写の表現がとても上手いです!!感激。目を瞑ると、その情景がそのまま浮かび上がってきます!
バッタって美味しいんですね...
作者からの返信
はい。やつらにとって、バッタは最高のおやつの一つです🐾
第1話 ふたつの毛玉への応援コメント
暮れてゆく空も川風も狸たちの表情や歌声まで、目に見えるような描写の巧さに惚れ惚れします。
作者からの返信
コメント+お星様ありがとうございます!
第一話は何度も読み返し&書き直しを施し、かなり苦労しました。
うれしいです🐾
編集済
第4話 狸火への応援コメント
たぬきさんシリーズ、何作か読ませていただきましたが単体で見るとこの物語が一番わかりやすくて良かったです✨️
続きものと云うか、同じ世界観を共有している作品というのは続けて読んだ人には大変うれしいですが、初見さんだとやや辛さが出てしまうのが辛い所(変な言い回し💦)
こちらの作品は、他を全く読んでいなくても「たぬきが主人公」という部分さえクリアしていただければどなたでも楽しめる素晴らしい作品だと思いました。
特に、終盤の米津先生の存在感がとても心に響きます。そして、強豪校故の「しんどさ」──
実は私、徳島とは薄っすーい縁がありましてw
かの徳島商業の「川上憲伸」が甲子園に出た時の対戦高校の出身なんですよねw
私はその時は、入学前年でして、甲子園出場に湧いた地元では一気に志望校の人気が高まって入試の競争率が上がるというw まさかのデメリットを味わった口でしたw
入学してからも、野球応援だけが特別視される校風が少し違和感というか……しんどいな、と感じていたことがありました。お陰で、野球部でもないのに野球が大嫌いになった、という経験があります。
最近はようやく野球というものの楽しさ素晴らしさを客観的に見られるようになり、今では一番好きなスポーツですけど、米津先生の言葉はその時の心境を鮮やかに蘇らせてくれました。
たぬきさんにまた会える日を楽しみにしています✨️
作者からの返信
拝復
コメント、レビュー&お星様、ありがとうございます!!
阿波たぬぽんの与太話を複数ご覧頂き、恐縮の至りです🐾
川上憲伸、気になって調べちゃいました。あの狸公ども、貴校を終盤でいいように化かしよったみたいですね。甲子園におるという魔物の正体は変化術を自在に操る野球とイタズラ好きの狸狐猫どもや、いうことを知らんのは人間様ばかりのようです🐾
公教育の大前提は、どの生徒もひとしく尊重されることだと思います。そこに一部生徒(野球部員)を偏重し一般生徒を黙殺する、というありようが持ち込まれるのは非常におぞましいものです。私は「甲子園」はこの社会に根強く存在する優生思想・マチズモを拡大再生産し続けるシステムのひとつだと思わざるを得ません。
今後も、上の世代から聞いた話を落とし込んだものをボチボチ書いていきたいと思っております。
ありがとうございます!!
第4話 狸火への応援コメント
二人の狸が主人公、というのが面白いですね!それを受け入れる高校の大らかさ……そして、おやつがスイカだったりトウモロコシだったり(あと、バッタ!)なのも、なんだかほっこりしました。
方言を使われているのも、そんな雰囲気に合っていて良いですね。方言作品って、馴染みのない者には少し読みにくくなったりするので、これくらいの分量が丁度良いのかもしれないなあと、拝読していて思いました。
素敵な作品ありがとうございます。
作者からの返信
拙作お読み頂き、またお★様、ありがとうございます!
こんな感じで、徳島×狸×高校野球、という「誰が読むん??」三題噺を書き散らしております。
ご多分に漏れず、地方の若年人口の急激な減少に伴い、すでに一部地域の高校では化狸/猫/狐の受け入れをひそかに開始しているようです。
半世紀前に池田方面から初出場し甲子園で大活躍したのは、監督選手ともに化狸で、監督は練習のたびに「甲子園に行ったら海が見られるだけやのうて、やわらかいハツカネズミ食べ放題やで」と選手にはっぱをかけておったのが大躍進の原動力ともれうかがっております。
方言は母ゆずりの言葉をほぼそのまま使って書きました。
コメント感謝です! 今後ともよろしくお願い申し上げますm(__)m
第1話 ふたつの毛玉への応援コメント
自主企画参加ありがとうございます。
>市松はバッタの両足をちぎって「ほれ」と突き出した。
両後ろ足でしょうか。
本気で重箱の隅でもうしわけござませんが……
>変化(へんげ)した。
野栗さま
ルビの整形はテキスト全指定してから
ツール→ルビの変換
で一発ですよ!
お忘れなく。
こんなところでいかがでしょうか。
先日の京都国際の下り、深く共感いたしました。
尹大統領が政治利用したとかとも言われてましたが、韓国でも野球は人気のスポーツ。
言及しても不自然ではないじゃないかなあと思うのですが。
人気が無かったら政治利用したと言われても仕方ないですが。
なんて余談でございます。
作者からの返信
拝復
ルビ部分、修正しました。気づきませんでした。ありがとうございます!
あと、もと球児の狸の与太もご覧いただき感謝です。
ほんま、どこから突っ込んだらよいかわからんカオスでした。民族学校として発足し、数々の逆風に負けることなく在日同胞の教育に邁進してきた歴史と取り組みの積み重ねが、最低限のリスペクトすら受けていないという事実に怒りを覚えます。私はいくつかの点であの学校の在り方にハラハラしていますが、一番大きいのは、民族教育を守り続けてきた歴史(日本政府の圧力に屈することなく!)に対する「蔑視」といっていい低評価の部分です。あの学校に関わる全ての日本人が、最低限、戦後間もない当時の日本政府が民族教育に暴力を辞さぬ弾圧を加えてきた史実を認識すべきだと思うところがあります。
バッタは両後ろ足です。カクヨムは人間様の読者が圧倒的に多いようなので、いたずらに生々しい表現はしない方がいいかも、と思い、そのままにすることにしました。
細かいところまで読み込んで頂き、感謝ですm(__)m
第1話 ふたつの毛玉への応援コメント
自主企画への参加、ありがとうございます
こちらの方に感想を書くのが遅れてしまい誠に申し訳ございませんでした
「ヤットサァー! ヤット ヤット」
「ヨイサァー! ヤット ヤット!」
この辺の掛け合いとかがクスッと来ました
ふたつの毛玉……表現が見事だと思います
作者からの返信
読んで頂き、ありがとうございます。人間界の高校野球は、全校応援強制や「真夏の児童虐待ショー」状況(予選も)、そして総仕上げのトッピングに民族差別・ヘイトを高野連が丸無視しているという、狸から見たらもうどこからイタズラを仕掛けたらええかわからんカオス状態です。
狸も人も、それぞれの青春を、それぞれのペースで淡々と送る、このこと自体のかけがえのなさ、そういうものを、これからも表現していきたいと願っております。
企画参加の機会をいただき、ありがとうございましたm(__)m
第4話 狸火への応援コメント
企画にご参加ありがとうございます(*-ω人)
恥ずかしながら高校野球に人生で関わってこなかったので毛玉くんたちが居なかったら、わたくしにはかなり難しい方言と野球…でしたが、
読み返してもふもふくんたちの姿が目に浮かぶようになりました。
狸火わたくしも見てみたいです。
作者からの返信
お返事遅くなってすみません。
高校野球に人生で関わってこなかったというのは、幸いなことだと思います。狸的には優生思想とホモソの塊のような人間界の高校野球に、どないして化かしで対抗しようかとイタズラ心を常々燃やすのですが、猿知恵ならずの狸知恵ではよい化かしのアイデアがさっぱり出てきません。
徳島の山間部の中学校で野球部の指導をされてきた方の手記には、日暮れの山道で狸火を目撃した話がありました。
コメント感謝です!
第1話 ふたつの毛玉への応援コメント
「第一話を称える本棚」から拝読させていただきました☺️
日本の心証風景を見事に描き出された描写にノスタルジーを覚え、毛玉の影を追うように先へ先へと読み進めさせていただきました。そしてその世界観に登場する二匹のタヌキのコミカルなやりとりはアニメの一幕を見るような思いで拝読させていただきました。
正に世界観にいざなう第一話で作品全体への期待とわくわくを感じさせていただきました。どうぞ今後とも益々のご活躍を心よりお祈り申し上げております。
この度は企画へのご参加誠に有り難うございました😌
作者からの返信
拝復 こちらこそ、企画に参加の機会を頂き、またお★様まで頂き、心より感謝申し上げます。あんな感じで、高校球児に化けた徳島の狸話を書き散らしております。今年に入ってからは今までの作品に手を入れたり皆様の作品を拝読したりなど、ゆったりペースで過ごしております。
ありがとうございましたm(__)m
第1話 ふたつの毛玉への応援コメント
野栗さま、再度のご登場、有難うございました。
かなり手を加えられたのでしょうか?気のせいか、文章への気配りが一層行き届いているように思えました。特に一章目に惹かれます。反面、切り詰められた文章やストイックな表現と、ユーモラスなのどかさが若干、齟齬を来たしているかのように思えてしまったのは、好みの問題かもしれませんね。
作者からの返信
拝復 二度も同じ作品での参加になり、申し訳ないです🐾
以前いただいたアドバイスなどを考慮しながら、言葉を足したりなど若干の修正を施しました。ありがとうございます。文章が生硬なのはまだまだ未熟の証拠で、じっくりカクヨムしながらブラッシュアップさせていきたいところです。
企画、大変でしたね。趣旨はとてもいいだけに、また、運営の立場もわかるだけに、辛いところです。
今年も楽しくてためになる企画、楽しみにしております。
今後もよろしくお願い申し上げますm(__)m
第1話 ふたつの毛玉への応援コメント
読み合いの里の企画から来ました。
「真夏の太陽をたっぷり吸ったスイカの葉を揺らしては、風はさやさやとあかね色の畑を吹き抜けていく。」という情景描写がいいなと思いました。
作者からの返信
拙作お読み頂き、ありがとうございますm(__)m
出だしのこの一文、なかなか決まらなくて何度も書き直しました。コメントありがとうございます!
第4話 狸火への応援コメント
私の愚作を読んでいただき、感想まで書いてもらったことに深くお礼申し上げます。
さて、お話拝見させていただきました。夏の情景が浮かんでくる感触が、文字の中に表現されていて自然の豊かさを十分に感じることが出来ました。
高校野球の話、私は好きです。鳴門という地名が出てきたので徳島県の話ですね。徳島というか四国は野球が強いですよね。私の中で強烈に印象に残っているのが徳島代表の池田高校です。やまびこ打線と言われた切れ目のない打線は凄かった。畠山をエースに擁して夏優勝、新チームで水野を擁して春優勝、夏も凄かった。蔦監督が印象的です。伝統校の徳島商業も懐かしい。四国の高校野球は粘りのある野球をする。負けていても終盤の粘りで逆転勝利をしてしまうイメージが脳裡に焼き付いています。
話が脱線してしまいましたが、徳島の話でいいんですよね。
作者からの返信
拝復
読んで頂き、感謝です! はい、徳島の話です。『池田のお蔦狸』などいくつか徳島×狸×高校野球、というわけワカメな与太を書き散らしております。御作、最後まで読めなくてすみませんm(__)m
第4話 狸火への応援コメント
こんにちは。友末さんの読み合い企画から参りました。
まず、こちらはシリーズものなのですね。それを知らずにいきなり読んで、たぬきの話なんかーい! とひっくり返りましたが、お蔭さまで掴みはばっちりでした。
たぬきが普通に学校に通って野球しているとは、なんとも可愛らしいですね。方言を使うことで、登場人物のやりとりに昔話のような鄙びた味が出ています。
スタジオジブリ風の水彩画の背景がずっと頭に浮かんでいました。
わたしはこのお話、楽しめました。
作者からの返信
読んで頂きありがとうございます!
実はこの作品、友末様の「里」シリーズ企画参加2回目になります。野栗の油断を突いて、二匹の狸がいつの間にか企画にもぐりこんでいました😞
前回ご指摘を戴いた部分、力不足でほとんど反映させられないままで、作者としては恥ずかしい限りです。小説はやはり、難しいですね。
阿波の狸球児ものは、上の世代の人たちの話を織り込みながら今後も書いていきたいと思っています。
『オ・ソロイ』拝見しました。感想をうまく言葉にできず、ぐだぐだのコメントですみませんm(__)m 言葉の選び方がとても印象的で、学ぶところが本当に多かったです。今後もよろしくお願い申し上げます。
第4話 狸火への応援コメント
自主企画にご参加くださりありがとうございます^_^
向いてそうなジャンルは『自由詩』です。
自由な形式の狸たちの詩!
現在お書きになっているご著作がすごく素敵なので向いてそうな他ジャンルを考えるのがむずかしかったのですが、個人的に『雨ごんごん』がとても好きなのでこういうテイストの作品をもっと読みたいと思いました^_^
作者からの返信
読んで頂き、またアドバイスありがとうございます!
「国語」授業の影響で学生時代から詩は非常に苦手で、今まで全く書いたことがなく、また積極的に読むこともなく、ポエムという言葉に正直よい印象は皆無――そういう状態で今年はじめカクヨムに出会いました。「とりあえず短くて手っ取り早く読めそう」という不純な理由でいくつかの自由詩作品を拝見しましたが、9割以上途中でブラウザバックしています。
それでも、ごくごく稀にではありますが、素晴らしい詩との出会いに恵まれることもあり、この一年足らずで自由詩に対する印象が少しずつ変化してきています。まさか自分が短歌を詠んで投稿するなど、昨年度末まで「あり得ない」ことでしたし、自由詩作品を手掛ける日も案外近いのかもしれない、と感じるところがあります。
今後もよろしくお願い申し上げますm(__)m
第4話 狸火への応援コメント
書き出し企画からー 中々いい感じのアオハル物ですねえ♪
田舎の方言が色濃く残る地方、いいふいんきですねえ~
高校球児の狸、というのも面白い♪ スイカの種を捨てずに残したりバッタを食べたり、おやおや? と思わせてからのネタバラシ、良かったです♪
顧問の先生も知ってるという事はこの高校では(この世界では?)当たり前なんでしょうかね?
作者からの返信
拙作、ご覧いただきありがとうございます!
あの県から半世紀前に初出場で甲子園にあらわれ、旋風を巻き起こしたのは変化(へんげ)修業中の化狸監督と11匹の豆狸だというのが真相のようです。
やつらは、甲子園の土を拾うと称して隙あらばダッグアウト前に巣穴を掘ろうとするので油断ならん! と高野連ではひそかに警戒を厳にしているらしいです。
熱戦に一喜一憂し、感動するわれわれは、さしずめ狸の肉球の上でコロコロされている人間様ということになろうか……です。
お粗末様ですm(__)m
第4話 狸火への応援コメント
万作と市松の会話や、スイカ畑や、花火の景色ののどかさにひかれます。
一方、テーマや顧問の先生の姿は隠され過ぎていてピンときませんでした。
作者からの返信
拝復
テーマとして立てたのは「青春は人の数だけあり、人それぞれ違う多様なもの。青春の如何なるあり様も、その価値に上下はない。従って、特定の「青春」だけが称揚される(それは称揚される類の「青春」と真逆の位置にある「青春」に対する排除や蔑視と常に背中合わせである)状況は間違っている」(うまく言えないのですが)ということです。
それを論説文ではなく「架空の話――小説」にしていくことの難しさを感じました。ご指摘、その通りだと思います。
小説の小説たる部分を損なわない形で広く「わかりやすく」していくことは、今の私にはやや荷が勝つ課題です。
顧問の先生の件ですが、私は労働者に無償労働や長時間の時間外労働を強いることに強く反対しています。個人的意見として、学校の部活動は一刻も早く学校から切り離し、全面的に地域移行すべきだと考えています。自分の書いたものが、他者への差別や搾取・人権侵害を消極的にでも肯定・加担するようなことになるとしたら、私は耐えられません。もう少し「冷淡」な描写にしてもよかったのかなと思うところがあります。
定期的に読み返して、ご指摘の部分をどのようにしていくか、考えていきたいと思います。
いつも意義深い企画を立てて下さり、ありがとうございます。
今後もよろしくお願い申し上げます。
編集済
第3話 二回戦への応援コメント
野栗さま、今回も愉しい野球狸たち、有難うございました。
この章の最後、「スタンドの前に整列すると、球場を揺るがす蜂商スタンドの声援と拍手を縫うように、二塁手と控えの名を叫ぶ声が耳に届いた次の瞬間、列は崩れた。二人は両手で金網を掴み揺すぶっては、彼女の名を声の限りに叫んだ。」が理解できませんでした。二塁手と控えの名を叫ぶ声は誰のものでだれの耳に届いたのか(この時点では万作も市松も整列しているはずですので)、二人がなぜ金網をゆすぶって彼女の名を叫んだのか教えて頂けると嬉しいです。
作者からの返信
拝復 拙い作品お読みいただきありがとうございます。
ご質問の件ですが、以下、お答えいたします。
二塁手と控えの名を叫ぶ声は、この章の「美馬高校側のスタンドは閑散たるもので、野球部OB、部員の家族親類、そして二塁手と控えの三年生の彼女が前の方に集まっているだけだった」の文中の「彼女」です。
ナインは全員整列しているのですが、彼女の声を聞いて、二塁手と控えの二人が観客席にいる彼女の方に駆け寄った、というシーンです。
世界の中心で愛を叫ぶ! という感じでしょうか。
あまりくだくだしく書くと台無しになりかねない場面だと思い、ぎりぎりまで説明を省きました。恋愛ものが本当に苦手で、このような場面を描くのは、自分の中ではまさに未踏の境地に踏み込む「チャレンジ」でした。ご指摘通り、わかりづらい面が相当あるかと思います。
読み返して、検討したいと思います。
リアルで考えると、試合後の応援に対する整列・挨拶の場面で列を抜けて「勝手な行動」をするのは基本あり得ないのかもしれません。このへんは、狸に化かされているとでもいうことにしておきましょう(^-^)
第4話 狸火への応援コメント
初めまして。
この度は『ローテーション批評企画』にご参加いただきありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
作品を拝読させていただきました。
人に化けた狸という古典的な設定でありながらも、本作は野球や地域を生かした独自性の高いものになっていた印象を持ちました。元ネタや、その地域ならではの特色がふんだんに盛り込まれていたように思います。狸二匹のやり取りや、バッグにバッタを仕込んでいるというシュールな描写も面白かったです。野球の試合結果は残念だったとはいえ、少し不思議な日常を演出していた点では成功していたのではないでしょうか。
続いては気になった点を。
私は本作に、展開を端折りすぎているイメージを持ちました。そのために前述したように「日常」を描くことに成功していると感じたと同時に、それ以上の発見はありませんでした。本作は、子どもでも楽しめるような単純明快なストーリーが売りだと思います。童話の趣もあったので。ですが、そこに注力しすぎると話自体の面白味が欠けてしまいます。具体的には、登場人物たちへの感情移入度が落ちることにつながります。これを防ぐには事象の間に、心理描写や停滞を挟むことが大切です。後者はエンタメ作品でたとえるなら、強敵に出くわしたり、仲間内でもめたりするなどですね。そうしたワンクッションを置くことで、物語にメリハリや余韻を生むことができます。
現状でも心理描写はされているものの、やや物足りないイメージです。私も人に講釈を垂れるほどの文章レベルを持ち合わせてはいませんが、これらは用いても損はしない手法です。もう少し狸たちに寄り添った文章表現がされると、より作品の輝きが増すことでしょう。場面ごとに彼らがなにを感じたのか。それを心理描写で書いてもいいですし、情景の変化で匂わせてもいいです。書き方は無限にあるので、作者様の作風にあったものを選んでいただければと思います。そのうえで不要な部分を削いで、作品を洗練されたら言うことはありません。
以上になります。
少しでも創作のヒントになったのなら幸いです。
作者からの返信
拝復
コメント、ありがとうございます。
「詩・童話・その他」ジャンルに入れているのは、該当ジャンルが外にない、いわば「消去法」です。気持ちとしては「その他」となります。
「青春は人の数だけあって、その中身はどうであれ、そのねうちは等しい。青春のありようを値踏みして価値判断し、それを序列化して上下をつけることは間違っている」というような内容を小説に落とし込む試みで、かなり難しさを感じました。
今も、時々読み返して修正を加えています。
いただいたアドバイスを咀嚼しながら、今後の修正に反映していきたいと存じます。
ありがとうございました。
第4話 狸火への応援コメント
スイカ、野球、とうもろこし、花火。
清々しい夏を感じる作品でした。
作者からの返信
コメント、そしてお星様&レビューありがとうございます。
昨年からかなりペースを落としていますが、徳島の狸伝説を読んだりしながら、また新たな物語を紡いでいければと考えております。