巻末言

それはある時、すべてを知りたいと思った。

このセカイには不思議なことが多すぎる。それら全てがわかったらどれだけ素晴らしいだろう。

そこまで考えたとき、はたと気がついた。

でも、もし全てがわかってしまったら、あとにはなにも残らない。夢も、希望も、ロマンすらも残らない。ただ空虚な何かがあるだけだ。それはとてもつまらない。

完成させることは大切。だけれども、どこかに未完の部分がなければつまらない。


つまりこの物語セカイの終わりは決まっている。




謎は謎のまま扉を閉じた

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謎 ~七つの選択~ 山﨑或乃 @arumonokaki

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