再読させていただきました。
たとえば、カラスは一年中いるので寒鴉と鴉の子という季語以外は、どの季節の光景にも登場できます。
井戸端会議をしている雰囲気に感じたというのは、擬人法という詩のレトリックのひとつです。
余談ですが「もしカラスが白かったらもっと人気があったかもね、頭もいいし」と言った人がいましたが、カラスは色だけでなく、むかしむかしのまだ風葬だった頃はこわい鳥だったことを考えると、白かったら人気のペットになっていたかどうか。
源氏物語には、飼ってたすずめが逃げちゃったのとしょげる女の子が登場します。
たとえば、お墓参りの俳句などもたくさんあります。亡くなった親族のかたを思う気持ちは、それだけ日本人の個性として定着している感情なのかもしれません。
季語や俳句を詠むことで、言語化して自分の気持ちを受け止め直したり、遠い時代の先人たちの一句にたくした生活のさまざまな思いを感じることもできるでしょう。
ぜひ俳句も、人生の友達として楽しんでくださいね。