2023 04 28 浜のブローカーT
浜のブローカーTさんのこと(その1)
Tさんは、横浜の宝石、絵画、骨董品、刀剣類のブローカーでした。色々な人がありますが、ブローカーの世界で、その中でも異色の経歴でした。
Tさんは、北海道の出身で、高校卒業後、ホテルの厨房に入り料理人になりました。5年程修行して独立することになりましたが、朝が苦手で、結局、雀荘を開業しました。雀荘は夜から朝にかけての営業ですから都合もよかったのです。雀荘はブームもあって儲かったようです。料理人が作るチャーハンとか天津飯、焼きそばのメニューですから飛ぶ様に注文が入ったようです。
ですが、雀荘ではたかが知れているし、もっと儲けようと思った訳です。そのうち、雀荘に時々やって来る横浜の宝石商に「お前、宝石を売ってみないか。俺は年だから辞めるよ。宝石商は面白いように売れるよ」と言われたので、やってみようかと思ったそうです。昭和50年頃で、Tさんは30歳頃でした。雀荘をたたんで妻も子供を残し、その宝石商の弟子になるため横浜に旅立ったのでした。
統一地方選挙が終わって、街が静かになりました。めでたい事です。私の同級生の甥っ子が県会議員選挙に立候補したのですが、最後になって現職が引退したので、ほとんど選挙も無いようなことで、当選したのです。この甥っ子、同級生には「俺よりアホやで」、その母親も「頭は良いとは云えんよ」という昔の話でした。今は、少しは偉くなってるのかな? 愛媛県の未来はどうなる事やら…… これからの精進に期待するしかないような……
ともぞうエッセイ NO.04(2023 01~) かわごえともぞう @kwagoe
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