希死念慮の話
今日は仕事を辞めることを伝える約束だったけど、行けなかった。ココ最近、仕事をやらなくなってからというもの、気分の落ち込みが酷い。仕事をやっていたときのほうが健康だった。理由について、自分の直感は金と言っている。仕事をすれば金がもらえる。仕事をしなければもらえない。金だ。すべては金なのだ。換金されない時間に意味はない。給与が上がるだけで鬱は治る。20代の都内住みの生活なんて、少しの出費だけで赤字だ。実家は頼れないので、即ちそれだけで詰みだ。終わりだ。
とにかく死にたい気持ちでいっぱいだ。たくさん企業に応募したけど、どれがいいとかまったく分からずに、忙しない日々がまた始まる。2回目の転職で慣れてもいいはずなのに、考えるだけで息が詰まる。心臓が腐っていくような感覚がする。
昔休職していた頃はとにかく死にたくて死にたくて仕方なかったと思う。記憶があやふやだから、ハッキリとは言えないけど。薬の量を最大まで増やして、なんとか希死念慮を和らげることに成功した記憶がある。
苦しい。何も考える気力がない。けれど発達障害の頭は頭の回転を止められなくて、よく分からない考えを空回りさせている。
この久しぶりに感じる動悸は、戻ってくる血液を拒絶するかのように心臓が死にたいと叫んでいるからなのかもしれない。部屋の照明が痛いくらいに目に力が入らなくなって、真っ白を認識できないくらいに世界の彩度が落ちる。経験則でいえば、次は頭痛がする。
苦しいなあ。金が欲しいなあ。生活の保証が欲しいなあ。社会は冷たい。同情だけもらっても、生きていけるわけないのになあ。
鬱病発達AD日記 ろうと @mishy_sore
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