第7話 国王

ジュリアスと神殿長が聖女召喚をやりそうだと報告があった。聖女に来ていただくのに反対などない。


犠牲が多過ぎるのでやれないのだ。国王としては・・・・・


我が息子を利用するなど親としてはやりたくない。だが、あいつはこういう使い方しかできない・・・・・


それにサイコは失えないのだ・・・・



さて、報告が来た。準備して待っておこうか。



わたしたちが到着した時、聖女はすでにケイトに連れ出されていた。さすがケイトだ。



ジュリアスと神殿長の役目はここで終わるはずだったが、犠牲者が出ていない・・・・・どうしたもんだ。




ケイトからの報告では聖女は夕食も取らずに寝てしまったそうだ。遠くからやって来たんだ。疲れもするだろう。


明日、三人で会ってしっかりと詫びてしばらく、自由に過ごしてもらおう。


そして召喚時の愉快な話には驚いた。靴でひっぱたくとは・・・・実に痛快だ。見たかったな・・・・


そしてその聖女に忠誠を誓う集団ができてしまったそうだ。うまく使わないとむずかしいが、宰相ならなんとかするだろう。


わたしは父親として不憫な息子をなんとかするとしようか・・・・


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