第6話 魔術師団団長インフェル・サイコ
強い魔力の圧を感じた。なんてことを・・・・血だらけの酷い死体のなかに降り立った聖女はなんと思うだろう・・・馬鹿な事を・・・・
忙しないノックと同時に宰相が入ってきた。俺はすぐにやつと並んで国王を迎えに行った。細かいことを抜きに急いで駆けつけるにはこうするのが一番だ。
宰相のことだ、先触れは出しているはずだから、よし国王は準備して待っていた。俺たちは三人は儀式張った足取りで部屋に入った。
生きてる!!!
聖女の姿はないが、名残がある。神官をひとりずつ確認するが疲れているだけだ。っと言うことは聖女の力が凄いって事だ。
聖女は化け物なのか!!!早く会いたい・・・逸る気持ちを押さえて一晩待った。
面会した聖女は優しい微笑みを浮かべていたが、なんとなく他人事と思っているようだった。
女官長に寄ると庭を楽しみ、お茶を楽しみ、読書三昧と言う事だった。
だが、ある日宰相を呼び状況をある程度把握すると教師を要望し、また魔法も習いたいと言い出した。
訓練場で会った聖女は別人のようだった。
若い娘がいきなり、別世界につれて来られたのだ。気持ちが追いついていなかったのか?向こうに大切なものを置いて来たのかも知れないし・・・・
だが、彼女が口にしない以上、俺は気にしない。
そして彼女は大収穫だ。魔力を巡らすこともすぐにやれたし、下手くそで的に当たらないのは笑えたが・・・・練習するのではなく、的のそばに玉を発現させた。
俺も真似したくて練習しているができない。彼女の自由さに驚いた。下手に魔法を教えてこちら基準になってもらっては勿体無い。
この世界の標準は絶対に見せない。教えない。
彼女はこの世界に収まらない。
まったく、素晴らしいのを召喚できた。彼女とは長く付き合いたい。仲良くやって行こう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます