第4話 魔法の練習

訓練場に行くとわたしの貸切になっていた。魔法に対する知識はゲームだとか小説で持っているが正解かどうかわからない。


サイコさんは、わたしの手を握ると魔力を流してみるから流れを感じ取るようにと言うと、すぐに流しだしたようだ。


というのも流れがわかったから。単純に右手首から肩を通って左手首へサイコさんに戻ってまた右手首という流れだったがよくわかった。


次に手を話して自分の手のひらをくっつけて流せるかやってみた。ふっふっふ出来る。


次は右手で右足首を持って、次は左手で左足首。できる。


魔力の流れに集中していたが、


「ではこの辺で次に行きましょう」と言われて我に帰った。


「基本はイメージしたものを出す。火でも水でも風でも同じです。怖いのは暴発ですが、信頼できる人といるときに経験して置くといいです。っということでおもいきり魔力を出してください。水から行きます」


そういうと一メートルほどの水の塊を出してそれを、そいやっと的に向けて放り投げた。


なるほどと同じような塊を出して、放り投げようとした所でぐしゃと塊が崩れた。


ありゃ、難しい。維持できなかった。


もう一度やってみるが作れても維持ができない。それにやるんだったら投げるほうが面白いと思ってソフトボールくらいの玉を作ると同時に的に投げた。


見事にはずれて後ろの壁にあたった。


「いいですね、それくらいの大きさの物でもう少しやってみましょう」とサイコさん言った。


わたしはそれから何度かやったがちっとも当たらない・・・・腹が立って的のそばに玉を作ると投げた・・・・というより押し付けた・・・うーーん当たったけどかっこ悪い・・・・だってべちゃって感じで的が濡れた。


「イメージが斬新です。参考になります。それに玉を作るのがとても速い。思い切りもいいですね。小さくまとめることはありません。三日後に練習しましょう。その間は魔力を巡らせる練習だけして下さい」


「ありがとうございました」と前世の習慣で授業終わりの挨拶をした。




自分の部屋に戻りながら、そういえば乗馬服がいる、街に買いに行こうと思い宰相に連絡して許可をもらった。


用意してくれた馬車に乗り窓から町をみると、まさにヨーロッパといった感じだ。



宰相さんが紹介してくれた店は、乗馬用品の専門店だった。この世界の乗馬は女性は横乗りが主流のようだと品揃えを見て気づいたが、わたしは跨いで乗るからスボンタイプをみたが、どうも好きになれない。そこで男性用から選んで上下揃えて買った。ブーツも乗馬用というのはないみたいなので、別に革製品の店に行くことにした。


靴屋で膝までの靴を買った。


それから途中で目をつけて置いたお菓子屋さんに行った。カフェで食べたいと思ったが混んでいるので今回は諦めて、おいしそうなのを買った。お城でも好きに食べているが、これはこれだ。


今回の費用は宰相さんから貰って出てきたが、すぐにお金のことを話さないといけない。


面倒をみてくれると言うことだが、流されてはいけない。自分の身は自分で守らないとね。


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