応援コメント

22 ねねの手番」への応援コメント

  • いやあ、とても面白い仮説です。斯波家の件は読みましたがそれを後継にというのはとてもインスパイアされました。これで信長は清和源氏に入れるということで将軍職の可能性作ったということですね。私は信長が将軍になれなかったのは義昭が現職だったのと彼が「清和源氏」じゃなかったということを思ってたのですが、そういう手か、と思って興味深く読みました。実に面白かったです。

    作者からの返信

    信長を将軍にするという話があった、という説があって、そしてその説を述べた文章にただし書きで、将軍職は足利家の家職だから可能性は微妙だった……と書かれていました。
    その頃、織田信忠が本能寺の変主犯であるという仮説の下で調べていて、その時、信忠が斯波家の家督を得ていたことを知ったのです。
    しかも、他ならぬ足利義昭本人から斯波家の家督を与えられていますし。
    これなら……少なくとも小説的には面白いと思って、採用した次第です。
    お楽しみいただけたようで何よりです。

    ありがとうございました。

  • 来週のBSで『偉人敗北からの教訓』で北政所を取り上げるようです
    なぜ手塩にかけて育て武将たちが争ったのか…
    これはちょっと北政所、ねね様のせいにしてもなぁと思いましたが、ちょうど御作でねね様を読んでいるところだったので気になりました

    ねねが介入できる余地は無かったのでしょうか

    作者からの返信

    そういう番組があったんですね。
    しかも敗北がテーマで、北政所が出て来るなんて^^;

    豊臣家子飼いの武将たちの争いの原因を北政所に求める……う~ん^^;
    あのあたりの時代の動きをまとめて取り扱うには、北政所にした方が楽だし、視聴者に驚きを与えたいからかもしれません。

    秀吉死後の動乱期に、北政所に何かできなかったというと……やはり家康に頼るしかなかったのでは。
    正室の座は淀君に渡ってますし、特定の武力も無いから、そうすると家康に頼って……となっちゃうのではないかと思います^^;

    ありがとうございました。

  • やり方としては、足利義満に似ていますね…

    義満は勘合貿易の「和王」となり、

    朝廷の封建制度から脱する。

    その上で、気に喰わない長男に将軍はくれてやり、

    気に入った子供に「和王」を渡そうとする(逆説の日本史より)

    その辺の内容を換骨奪胎すると…

    とても素晴らしい!

    作者からの返信

    足利義満って、そんなことやっていたんですか。
    そういえば明から和王と呼ばれていましたが、それをそんな風に……^^;

    拙作の信長、たしかに官職につかず、息子を将軍にということを考えていました。
    そこからさらに、既存の秩序から離れた存在になろうとしていた……と考えてみると、面白いですね。

    素晴らしいとのお言葉、恐縮です。

    ありがとうございました。

  •  こんばんは、四谷軒様。御作を読みました。
     斯波家は、「ああ、ノブヤボで弱い大名ね」どころか「ナニソレ」があり得ますからね。
     最近漫画で敵役と言え、ようやく斯波家長にちょびっとスポットライトあたったくらいだからなあ。
     家長は、あの北畠顕家を一瞬とは言え押さえ込み、官軍の戦略を破壊した傑物なんだけど、斯波家が足利尾張家であったことは、きっと一部の太平記時代ファンしか多分知られてない……。
     今回、前作に引き続き描かれてぐっときました。面白かったです。
     

    作者からの返信

    飛騨の姉小路とかいたなぁ(遠い目(笑)
    私も「国盗り物語」とかで信長篇の最初の方で消えるキャラという認識しかありませんでした(笑)
    家長さんを始めとして、斯波家の人たちって、やったことに比して知名度がアレですよね。
    そして応仁の乱というブラックホールに吸い寄せられて……。
    そのおかげで、朝倉とか織田とかがにょきにょき生えて来たんですけどね^^;

    ……まあ、桶狭間の話を書いていたおかげで、この斯波家に注目ができて、それで思いついたネタです。
    ぐっときていただいて、ありがとうございます^^;

    ありがとうございました!

  • 拝読致しました。
    寺子屋の師匠のように天下の趨勢を語るねねさん(^_^;)
    肝っ玉かあさんどころの騒ぎではないですね。そら、福島さんも縮こまります。
    そんな迫力を持つねねさんと、空いたお茶碗の温もりを楽しむ清貧なるねねさん、そのギャップが良いですね(・∀・)

    作者からの返信

    このあたりの「解説」はどうしようか悩んだんですが、ご覧のとおり「寺子屋」方式となりました^^;
    戦いながら話せる内容じゃないし、聞き手が市松である以上、どうしても「師匠と弟子」みたいな雰囲気になってしまいますし(笑)

    お茶碗ころころは書いているうちに思いついた演出ですが、ほっこりしていただいたようで何よりです^^;

    ありがとうございました。

  • ついに、この話の核が披露されましたね。
    信忠を征夷大将軍に考えていた。
    言われてみると実にありそうに思えます。

    これを読んでいたということが秀吉が幕府を開かなかった答えにもなる。
    とても面白い説ですね。

    作者からの返信

    ミステリなら最終回なんですが(笑)、拙作は歴史小説なので、中盤に謎解きです^^;
    信忠が将軍にというのは、以前に桶狭間を書いていたので、斯波家に意識が向くことができたおかげです。
    でもそこから考えてみると、ちょっと可能性があるかもと思って書いた話です(短編も)。
    ありそうと言ってもらえてありがたい限りです^^;

    そして秀吉は幕府を開かなかった。
    足利家の養子になれないし、たとえ形式上といえども、自分の上に立つ「将軍」が嫌だったんでしょうね^^;
    それを見ていた家康が……と考えると、たしかに面白いです。

    ありがとうございました。

  • この見方は本当に感心したんですよね。
    そして、この時期、信忠は左近衛中将。
    そう、右近衛大将のすぐ下なんですよ。右大将は西園寺実益が任官してますが、それこそどかすのは簡単。
    頼朝以来、ある意味「武家の長」の官位と目され、信長も任官していた右大将にすぐ上がれる地位にいた。
    右大将昇進と征夷大将軍就任がセットで考えられていた可能性が結構あると思うんですよね。

    作者からの返信

    恐縮です。

    信長の尾張時代、家督相続から尾張統一、そして桶狭間の戦い……というのを書いたことがありまして、その時、斯波家に注目したのです。
    その経験があって、信忠に斯波家の家督という情報を見出すことが出来ました。
    でないと「斯波? ふーん」と流しているところでした(笑)

    さて、左近衛中将という官位だったのですか、信忠。
    そしてこの官位の立ち位置が、右大将のすぐ下で、右大将と将軍がセット。
    いやあ、これこそ目からウロコです。
    そこまで考えていなかったというか、着目してませんでした^^;

    ……でもこの中将に「急になった」から、後付けで徐々に昇任していったみたいな経歴を作ったという説もあるくらいですから、たしかに信忠将軍就任への動きの証左かもしれません。

    ありがとうございました。

  • 時間のマジックということを思いました。
    歴史小説ではしばしば数年間を飛ばして描かれたりしますが、実際の暮らしに置き換えれば十年はひと昔、かなり遠い過去のことになるな……と。

    『信長のスマホ』では折々に信長が土田御前の反応をチェックして相変わらずの屈折したマザコンぶりを見せていますが、ねねに限らず、あの時代の女性の力は相当に強かったのかなと思ったりしています。

    作者からの返信

    もうこの辺りは解説回というか、ミステリでいうと探偵が「さてみなさん」という回ですので、時間や月日を飛ばして、真相を描く段と相成りました^^;
    ミステリならば最終回なのですが、生憎拙作は歴史ものなので、もうちょっとつづきます。

    スマホ信長、そんな感じなんですか。
    どちらかというと、信行の方が土田御前を気にする風がありますけど……^^;
    でも、あの時代、女性の力は確かにあったと思います。
    たとえば、毛利元就不在の山口を守ったのも、市川局という女性でしたし、まつなど、その好例でしょうし。

    ありがとうございました。