優しい人がここにいます。その人が、困っているかどうかわからないけれど、自死を思う。しかし人に優しくされてもやれやれ自死を連想していく。希死念慮。死に対して、著者は哲学と研究を無意識にしている。これは、とてつもなく珍しく貴重で、しかしどこにでもいる。人の幸福への慮りなのではないでしょうか。希に死を念じ慮る。それは、人生を下降ぎみに捉えられる瞬間のSwitchです。激怒し、三日三晩走り、親友と殴り合い、暴虐武人な王と和解してもいいくらいに素敵な思考ではないですか。
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