繊細。ひたすらに繊細で優しい文章です。
主人公を名前で呼ぶけど、一人称が「僕」の彼。
彼を君付けで呼ぶ主人公。
朝顔柄の浴衣に赤い提灯、風に流される黒髪、ラムネ瓶という細やかに配慮された色使い。
すべて計算され尽くした上で登場する夕君。
見所満載の秀逸な短編でした。
作者からの返信
短いけれどとても思い入れのあるお話です。
そんなお話を手に取っていただけてとても嬉しいです。
本当にありがとうございます。
夏の独特の空気感、夜の祭りの喧騒、少しずつ熱で温くなっていくラムネ。そんな光景が伝わるといいなと思いながら描きました。
夏の朝日や夕景、美しく咲き開く花火とともに想い馳せていただけたら嬉しいと思う一作です。
はじめまして、いつもXでは応援ありがとうございます!
感想失礼します。
夏の屋台、何だかノスタルジックで自分も好きなんで、わかるわかる、なんて思いながら読み進めていました。特に瓶のラムネのシーンがとても印象的で、素敵でした。
最後の夕君は、亡くなったのかな?と思って、もう一度読み直し、多重人格のもう一人なのかな?と感じました。違っていたら、本当にすみません。
不思議でありながら、とても優しい空気感が良かったです。
ありがとうございました。
作者からの返信
藤原様、感想だけでなくレビューまで頂きありがとうございます…!
夏のノスタルジックな雰囲気いいですよね。暑さは苦手なのですがどうしても書きたくなるのが夏という季節だと感じます。
仰られるように暁良は解離性同一性障害で、夕はその中の一人の人格です。
このお話ですと暁良と人格統合して夕は最後に消えるという形になっています。
ご丁寧に読んでいただけてとても嬉しいです。
この度はご縁を結んでいただき、本当にありがとうございます。
Twitterから来ました(*´-`)
楽しませて読まさせていただきました。
物語のワンシーンをうまく切り出した感じがすごく好きです。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
短いお話ですが、その中でも表現したいことを書けたので個人的に気に入っています。好きと言っていただけてとても嬉しいです!
『夏祭り2023』企画にご参加いただきありがとうございます。
どうしてそうなったのか作中から推測することは難しいですが、彼の中には二つの人格があり、そのうちの兄のような存在である方の夕くんが消えていってしまうということでしょうか。
けれど、恋の行き先にどうしても選択が迫られたか、あるいは別の理由があるのか。
とにかく消えようとしている夕くんの気持ちが切なく、そして宿題を真摯な気持ちで受け止める彼女がとても力強く感じました。
作者からの返信
拙作をお読みいただき、また感想までありがとうございます!
色々と思いを馳せていただけたことが嬉しいです。
おっしゃる通り暁良には主人格である暁良ともう一つの人格の夕がいます。紆余曲折あって夕が人格統合を受け入れて消えるまでの場面となります。
夕自体は二人の幸せを願っているので、意外と未来を見据えたお話だったりします。
この度は企画ご参加いただきありがとうございます。
暁良と夕がずっと共存出来なかったなんてと少し寂しくなりました。
どちらかも美咲をきっと好きで、大切にしたかった。お祭りを一緒に行けたことを夕は消えてしまうかもしれないけど、最後の幸せだった。
そう願います。
また機会があればよろしくお願いします。
作者からの返信
この度は貴重なお時間を割いてお読みいただき、ありがとうございます。
夕は消えてしまいますが、自身は主人格である暁良と美咲が幸せであることを願って去ることを決めているので、未来を見据えた終わりであったりします。
稚拙な文章でお伝えしきれなかったようで、大変失礼いたしました。