僕の日記
ひよこ(6歳)
令和5年7月6日
今日の朝はいつも通り。
目を覚まし時計を見る。時計は7:30を指していた。
僕の起床予定時刻は8:30。起床予定の時刻まではあと1時間もある。
「なんでこんな時間に起きなくてはいけないんだ。」
僕は足元にゴミのように固まっている布団を被り二度寝を始める
8:30に携帯のアラームが鳴り響き起床。
あまりにも爆音で鳴り響く目覚ましに、設定をした自分と7:30に起床したにも関わらず二度寝をする自分に恨み言を漏らしながら目を覚ます。
そこからの準備は機械のように固定化している。
洗面台に行き、歯ぎしりを抑えるために装着していたマウスピースを外す。
専用の薬剤に漬けた後に、コップで軽く口を濯ぐ。
口をゆすぎ終わり次第、寝室に戻り体重を測定。
今日の体重は64.6kgだった。
普段よりは痩せてはいるが、所詮400g程度、誤差である。
特になんの感情も湧くことの無い結果だった。
その後は台所に向かいシェイカーを持ち、浄水器を通した水道水を500ml入れ、300mlになるように飲む。
”毎日コップ一杯の水”を推奨しているよくわからない健康を推進する団体の推奨に従い、僕はコップ一杯の水を含むミッションを達成した。
300mlの水が入っているシェイカーにプロテインの粉を30g投入し、20gのミックスベリーを入れシェイクする。
シェイクをした飲み物はかなり泡が立つので、蓋を空けしばらく放置。
その間にもう一度洗面台に戻り、顔を洗い、そのまま髪を濡らしていく。
水も滴るいい男と同じぐらいに水が滴ったら、昨日お風呂から出た後に使用したバスタオルで髪を拭く。
最後は、ドライヤーで髪を乾かし髪型を整えていく。
髪を乾かし終えたら、マウスピースを入れている専用の薬剤を水に流し水でゆすいだ後、ラックに干す。
その後、クローゼットに行き、自分の服を手に取き着替える。
クローゼットで着るアイテムもいつも同じ。
白シャツに、紺色のスラックス。本当に、なんの代わり映えの無い。
同じ服を毎日着続けている。
着替えが終われば、ベランダの鍵を確認しエアコンが消えているかを合わせて確認する。
そこまでのルーティーンとこなすと、ちょうどプロテインをシェイクした際に発生した泡立ちが切れてくる。
すかさず手に取り一気に飲み込む。
その後、プロテインが入っていたシェイカーに500mlの水を入れ、ビタミン、亜鉛、乳酸菌、3つのサプリメントを胃の中に流し込む。
これで、糖質とタンパク質とビタミンを一気に取ることができると信じている。
結果がどうかはいまいちわからない…
今度アプリにでも聞いてみよう。
そうすると出勤の時間になるので電気が消えているか、鍵が閉まっているかを指差しで確認する。
玄関まで歩いていき、ドアにかかっている鍵を取り、ドアノブをひねって開け外に出る。
外は今日も暑い。暑いのが好きな僕にはちょうどいい気温だった。
鍵を締め、カバンの中に入っている防止を被り、会社へと出勤していく。
出勤する際のルートは毎回同じだ。
家を出たら、まずは左に曲がる。その次すぐに出てくる十字路を右に曲がり、すぐ出てくる十字路を左に曲がる。そうすると大通りにぶつかるので右に曲がる。後はずっと真っ直ぐだ。
自分の歩行スピードもある程度把握をしているので、途中3つの信号を全て待たずに渡ることができる。
これは長年の研鑽の結果だと、このときばかりを自分を褒めてしまう。
その後おフィルビルのエレベーターに乗りオフィスの会に到着をする。
会社に入ると同期や後輩が居るので、少し行きを吸ってから、みんなに聞こえるように少し声を張って挨拶をする。
本当は、小さく挨拶をしてカロリー消費を抑えたいのだが、周りの雰囲気を少しでも明るくするのが社歴が最年長の役割な気がしてならないので、少しだけテンションを上げるのだ。
ただ、最年長だからと言って、一番身分が上なわけでは無い。
何なら下っ端の方だ。
後から入ってきた後輩も、なんともやり辛いだろう。
そして、お客様の情報を一通り確認した後、お客様への営業活動を始めていく。
午前中の営業活動は本当に疲れた。
自分が何をしたいのか全くわかっていないお年をめしたおばあ様。「私スマホわからないから」が口癖なのにも関わらず、僕の言う事を聞かずにスマホを勝手にいじるお祖母様②。料金を事前に案内しているにも関わらず、「こんな大金払えるかよ!」と画面越しに怒鳴り散らしてきた、成人男性。
そんなのの連続で昼食は15:00をすぎる。
糖質も脂質も接種していない僕の体はエネルギー不足を叫び続けている。
数多に膜が張っているかのような感覚に襲われ、お客様の言う事を理解ができず、お客様の需要をピンポイントで抑えきる事ができなかった。
ここは自分自身のストレス管理も必要だと深く反省をした。
そこから昼食と昼寝を少し取ることにした。
お昼ごはんは、鉄火巻とヨーグルトに朝食べているフルーツを入れたもの。
なんとも歪な組み合わせである。
本当はカップラーメンでも食べたい所ではあるが、何と言っても脂質が多いし胃もたれする。
普段全く脂質を取る生活をしていないので駄目というわけでは無いが、カップラーメンは一口食べればお腹いっぱいになってしまう。
すごく美味しいのだけれども、本当に一口だけで十分だ。
お昼を完食し昼寝をする。
オフィスはどこも電気がついて明るいので、パッチールのアイマスクを着用し就寝。
時々同期や後輩が仕事の共有で声がけをしてくるのだが、僕の寝ている姿を見て、必ず鼻で笑った後に声をかけてくる。
昼休みを経過し少し頭の回転が戻ってくれば、営業活動もかなりはかどる。
本日の営業目標をしっかりとクリアして、12時間働いたオフィスを後にする。
その後ジムに行き体を鍛える。
もちろん、筋肉をムキムキにして女性にモテたいという希望もあるが、結構バーベルやダンベルを上げるという行為が意外と楽しいのだ。
ジムを契約する前は『ダンベルを上げるなんて非生産的な事をやっていて何が楽しいんだか』と本気で思っていた。
ただ、実際にやってみると、意外な事にすごく楽しいのだ。
『自分が穿った見方をしているものほど楽しい。』
『自分が穿った見方をしている人間ほど仲良くなれる。』
僕が学校で唯一学んだ事では有るが、社会人になった今でも全く活かせる気がしない。
そんなジムでの運動も終え、家路につく。
家についたら、シェイカーに500mlの水を入れ、300mlになるように飲む。
その後、プロテインを30g入れて振った後に泡が消えるまで放置。
泡が消える前に晩ごはんを作る。
本日のご飯は、”豆腐”、”うどん”、”ビーフン”、”ハラス”、”フルーツ20g”、”プロテイン”
ざっとこんなものだ。
よくプロテインは健康に悪いという人も居るが、そんなものは知らん。
僕にとって、プロテインは”験担ぎ”であり”麻薬”なのだ。
飲んでいる間は安心感があって、今日に対して気合と安心感をくれる。
逆に、飲まないと一日始まった気もしないし終わった気もしない。
始まりも無ければ終わりもない世界。
そんな地獄を僕はもう見たくない。
だから、僕は誰になんと言われようともプロテインを飲み続ける。
そんなこんなで食事を終えれば、洗い物をしてお風呂に入って就寝をする。
今日もそんな変わらずな一日だった。
きっと、生活の事を細かな範囲記録するのは今日が最初で最後だろう。
こんな日記は絶対に長くは続かないし、同じ生活リズムを続けている以上、前半なんかコピペになってしまう。
ただ、こうやって一日を記憶して記録に残すことができたのはかなり貴重な経験だった。
日記は永遠の三日坊主を続けているが、できれば毎日書いていきたい。
もし、他人の生活をふと覗きたくなったらこの日記を見ればいいと思う。
12時間仕事をしているだけの社員の生活を切り取った姿が、記されているだろう。
僕の日記 ひよこ(6歳) @shota0229
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