現在の童話

現代(自分的には昭和後期~平成初期のイメージ)物ですが、どこか不思議な話ですなあ
盗癖のある少女と、それを見越して彼女に逆スリをさせる不思議な男
一体彼が何の目的でその様な事をさせるのか、全く判らない……その最後を含め想像するしかない……そこがこの短編の魅力ですねえ♪

謎の男、金銅は大金持ちで、ただの善意からしたのかもしれない
組織から盗んだ金を意趣返し、もしくは罪悪感から返却してるかもしれない
でもそれらが彼女、銀子に何も伝えていない
それはただ銀子を道具として思ってるからかもしれない
盗癖のある少女を諭す意味でその様な事をしているのかもしれない

……全て予想と違いただの道楽なのかもしれない
そこまでこの2000文字にも満たない短編で考えさせられる、深さがありますね
少女の語り形式で進行するこの現在の童話ともいえる話、是非読んでいただきたいです