File.108 学年主任への制裁

「さて…それじゃあ教頭先生に一つ質問です。学年主任は今何処で授業してるんですか?それともこの学校をやめましたか?」


「たしか、第二運動場で授業をしていたはずです。休み時間にも近づいてきているので今から行けば入れ違いにならずにすみます。」


「ふ〜ん…でもさ、よくよく考えてみて?俺がいく必要ってあるかな?悪いのはあんたらだ。つまり、俺からわざわざってあいつに言う必要ないんだ。じゃなきゃおかしいだろ?」


「それならどうするんですか?此処最近、学年主任は職員室にはめったにこないんですけど…」


「呼び出せばいいじゃないですか…放送室って何処に有りましたっけ?」


「放送室はこの廊下の突き当りにあります。そこを歩いていけば大丈夫でしょう。」


「そうか…ありがとう。」



俺は一つ、計画を思いついていた。これで引っかかれば面白いんだけど…引っかかるか不安だな…


その計画とは、さっきの酒瓶を振り回す校長を仕留めた時に、小型の録音機を落としておいたのだ。これでもし、教頭が反省していなかったら簡単に知ることができるぞ!!というものだ。小型なので踏まれてしまう可能性もあるから気をつけないと…





そうして、校長室を出た俺は放送室へと足を進めていた。ちなみに録音機の方は上手く作動しているらしく、喋っている内容が丸聞こえだ。


『教頭先生…私、あいつのこと許せません!!』


『まったくだ!!あいつの前で演技をするのはつかれたわ!!』


『校長先生と教頭先生…なんで酒なんて飲んでるんですか?私だって最近の問題の対応で酒なんて飲んでる時間はないんですよ!!』


『すまないね。私達も上からどういうことなんだってずっと言われてて困っていたんだよ…まぁストレスも貯まるだろうし、君も飲むかい?』


『良いんですか?でも、学校にいるわけですし…』


『良いんだよ!!どうせ上の奴らが来ることはないからな!!』




「ふぅ…こいつやばいな…」


これは教育委員会行きかな?とりあえずその前に学年主任を呼び出すか…


俺は放送室に辿り着いた後、操作をして放送の準備を整えた…そして、放送を始めた。


『第二学年の学年主任の先生。至急校長室まで来てください』


俺はそれだけを言った後、校長室に向けて歩きながら、教育委員会の電話番号を調べていた。教育委員会の電話番号を調べ終わり、校長室の前に着くとすでに学年主任が来ていた。


「教頭先生!!校長先生!!どうされましたか!!」


「富士山くんじゃないか!!どうしてここに!!」


「放送で呼ばれたので来たのですが…」


「?」


「どうされたんですか?用がないのでしたら生徒をまたせていますので、教室の方に帰りたいんですけど…」


ここで俺が話しかけたら良いんじゃないか?なんだか、面白いことになりそうだな〜


「用があるのは俺だよ?俺のことを覚えているかな?」


「なっ!!菊池がどうしてここに…」


「あんたは俺に謝罪をしていないだろう?謝罪をしてほしくて俺はこの来たくもない学校に来たんだ。あんたに謝罪してもらわないとこの学校に来た意味がなくなってしまうから、早く謝罪してほしいんだが…」


「この俺が、たかが学生ごときに謝罪をするわけ無いだろう!!ふざけるのも大概にしろ!!教頭先生そうですよね!!」


「たしかにそうだな…」


「へぇ〜教頭先生はさっきすぐに謝ってくれたんだけどな〜もしかしてさっきの謝罪は嘘だったのかな?」


「違う!!私は本当に申し訳ないと思ってる!!」


「じゃあこれを聞いてよ…」


俺はそう言って、先程録音したものを流した…教頭の顔は真っ青になって今にも倒れそうになってしまった。学年主任はどういうことか分からずポカーンとした間抜けな表情をしている…


「さぁ教頭先生…このことについて説明してもらえるかな?」


「これはなにかの誤解です!!私は申し訳ないと思っています!!」


「申し訳ないと思っているなら、一つお願いを聞いてもらってもいいよね?」


「はい!!どんな願いですか?実現可能でしたら何でもやってみせます!!」


「それじゃあ今から、ある所に電話をかけるからそこで今までやってきた悪事を全て告白してよ…本当に申し訳ないと思ってるならできるよね?」


「何処に電話をするんですか?」


「それを知る必要がある?さっさと準備をしておいてくれない?」


「菊池!!教頭先生になんて口を!!」


「はぁ…貴方は前々から思ってたんですけど本当にうるさいですよね。だから奥さんから逃げられたんじゃないですか?短気な人間は好ましく思われませんよ?」


「お前!!俺のことを馬鹿にしたな!!訴えてやる!!」


「何をどうやって訴えるつもりなのかは知りませんが、訴える以前に貴方が費用を支払えるとは思えませんけどね?それにこんな学校に居座り続けている時点でおかしいか」


「貴様!!」


「とりあえず黙っててください…それじゃあ教頭先生?自分がやってきたことを全て話してくれますよね?」


「はい…」


俺が電話をかけた場所…それは、だ。








いつも見てくださりありがとうございます!!

新規小説もよろしくお願いします!!

君のことを信じなければ良かった…『嘘告』なんてするはず無いって…

https://kakuyomu.jp/works/16817330661985584762/episodes/16817330662204272620

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