File.91 身に潜む狂気③
主人格は後少しで目を覚ますだろう…その前に主人格に約束したことを果たしておこう…
まずやらなくてはいけないのは食事だな…記憶が共有されているとは言え、睡眠している間は共有はカットされるのだ…これは俺だけが知っていることだ
「ふむ…コンビニの弁当は意外と行けるもんなんだな…偏見を持っていたよ」
コンビニの弁当を5分程度で食べ終えた後、課題とやらを手にした…
「へぇ〜こんな事をやってんのか…意外と楽しそうじゃん?」
俺は数分程度で課題を終わらせた…これくらいの速度で課題に取り組まなければ間に合わないだろうからな…合ってるか合ってないかは最悪後で確認しておいてやるか…
俺は、そこから数分の間部屋の中を歩き回った…部屋は整理されており、誇りが殆ど落ちていない…きれいな部屋だ…
「きれいな部屋だなぁ…帰ってきた道と比べると全く違うもんだな!!」
俺はだいたい約束の時間になったことを確認してから主人格を起こすことにした…主人格が居ないと体のコントロールを普段から管理するやつが必要になるからめんどくさいんだよな〜
「おい!!起きろ!!大体約束の時間になったから起こしてやってるんだぞ?さっさと起きろ」
『起きるって言ったってどうすればいいの?君みたいにコントロールをポンッって奪えるわけじゃないんだよ?そもそもそのコントロールっていうのも最近知ったことだし…』
「それはまた俺がサポートしてやるから!!しっかりと目を覚ましてろよ?寝てたらただじゃすまないからな?」
『わかったよ…準備はいいよ』
「そうか〜後5分ほどしたら切り替わるから安心しておけ…いいな?」
『わかった』
そして五分ほど経過して俺は再び体のコントロールを失った…これから困難に巻き込まれてしまうかも知れないがその時は俺が助けてやろう…暴力団だかなにか知らないが俺が主人格を『利用する価値なし』と判断するまでは必ず守ってやろう…
「…ようやく視界が晴れた…君は一体誰なんだ?俺の体のコントロールをとって何かをしていたらしいが、他にもなにかやっただろ…何をやったんだ?」
『特段何もやってないわ!!それよりも今後のことについて話そう…まずは、お前の精神状態だが…極めて悪いと言えばいいかな?次に決定的な出来事が起きればお前の精神は崩壊する!!これは頭に入れておけ!!』
「決定的な出来事って…あの事件みたいな大きく傷つけるようなことって認識で良いのかな?」
『そのとおりだ…ただ、お前がそういう事件や出来事にあう確率は今後限り無く低くなるだろう…もしあったとしてもどんな状況であったとしても逃げることを第一に考えろ…自分の身がいちばん大切だろ?』
「確かに自分の身がいちばん大切だね…でも自分のみを犠牲にしてでも助けたいと思ってる人がいるんだ…その人達にだったら俺はたとえ命を投げ出すことになったとしても別に構わないよ?」
『そこまでの覚悟があるなら何も言わない…だが、お前の体がなければ俺らは活動をすることが出来ない…そこは覚えておいてくれ』
「君たちをどうすれば開放することができるの?いつか一緒に話がしたいんだ…飲み物や食事でもしながらさ?」
『そうか…それは嬉しい誘いだが絶対にできないから安心しろ…今の日本のいや、世界の技術では絶対に不可能だ』
「俺も期待はしてないかな…まぁ君の考えていることはわかったよ…君たちのためにも俺も頑張るよ」
『そうしてくれ…』
名前も知らない彼は、今何をしているんだろう…
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完結しましたよ!!甲子園用の小説が!!完結した記念に載せていきます!!
殺人鬼に恋した女子高生
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